7.最終調整
提供者 : セルシス
更新日 : 2015/06/30
閲覧数 : 6067回 総合評価 : 2件
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最後に、細かいところを加筆・調整していきます。
1.明暗の幅を広げる
街灯などの光を描いたときと同じように、[鉛筆]ツールの[濃芯]で細かく強い光を描きます。
光を一方的に強くするだけでなく、陰の濃さも強めると、対比が強まって、効果が高まります。
着色したときの明暗の均衡が崩れないように注意します。
■店主の目
■焼いている串
■窓の明かり
堤燈の光など、明るいところを加筆して仕上げます。
POINT
[ツールオプション]の[合成モード]
[ツールオプション]の[合成モード]を[加算]もしくは[加算(発光)]に設定すると、強い光を簡単に表現できます。
2.色に変化を出す
透明感のある、ゆるやかな色の変化があると、より自然になります。
たとえば湯気・煙などは分かりやすいところです。
不透明度10%~15%くらいの[鉛筆]ツールを使って薄く描いていきます。
遠くのビルに白いモヤを描き遠近感を強調しました。
このあたりで、あらためて女の子と犬の立ち位置の調整と、足が地面から浮いてみえたりしている分を直したりしました。
立ち位置は背景の見え方などのバランスを意識して細かく位置を決めています。
3.空気を厚くする
柵の向こう側の廃棄物の暗いところを例にした、仕上げの流れです。
地面からの拡散反射光の影響を踏まえてみます。[水彩]ツールの[丸筆](不透明度10~15%)を使い地面に近い色で一旦明るく馴染ませます。
[鉛筆]ツールの[濃芯](不透明度50%ぐらい)で加筆します。
仕上げの時により自然な印象になります。
4.完成
今回のイラストでは、工程を分けたり、ツールを使い分けて描いていますが、普段、絵を描くとき、最初から型に嵌めて考えているわけではありません。
絵によって背景一枚のみに、ブラシは最初から最後まで一種類だけということもあります。
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