4.人物の下塗り
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人物も下塗りしていきます。背景と同じ「背景」レイヤーに、直接塗っていきます。
今回のイラストの着色は、はじめに各パーツの影の部分に当たる濃い色を塗ってから、除々に明るい色を重ねて描き起こしていく方法で塗っていきます。
1.濃い色で下塗りする
(1)まずは鎧やマントなど、ベタ塗りっぽく濃い色を塗っていきます。
鎧は、パーツごとに赤、黄色、緑、青などとてもカラフルですが、それぞれのパーツの色を、周りの色に合わせて茶色を混ぜたような色にすると絵にまとまりが出ます。
色の混色に迷ったら、[カラーガイド]パレットを活用しよう
[カラーガイド]パレットにある[中間色]リブを活用すれば、今回のイラストのようにカラフルな色に茶色を混ぜた色が簡単に作成できます。
自由に色を設定できる四隅の基準色タイルのひとつにベースになる色(今回は茶色)を設定し、他のタイルに任意の色を設定すると、中央のカラータイルにそれぞれの色が混ざった中間色が表示されます。
(2)馬も同じく塗り進めます。
2.キャンバス解像度の変更
ちなみに、この段階でキャンバスの解像度を高く上げます。
解像度を変更するには、[編集]メニュー→[キャンバス解像度の変更]を選択します。
表示されるダイアログで下図のように設定しました。
[基準解像度]を「350dpi」に変更し、[幅]を「4667」([高さ]は自動的に調整されます)と入力してから[OK]をクリックします。
3.明るい色を重ねる
濃い部分の下塗りが大体終わったら、明るい部分の色を塗っていきます。光源は手前右くらいを設定しています。
}濃い部分に茶色を混ぜたくすんだ色を塗っているので、明るいほうはパーツ本来の色に近い少し鮮やかな色で着色をして差をつけます。
(1)ベタ塗りではなく、光の当たっている部分や立体感を意識しながら色を乗せていきます。
また、同時に影になる部分にはさらに濃い色を塗っておきます。
(2)光が当たっていそうな部分を、さらに明るい色で塗っていきます。
この段階では、塗る、混ぜるというより、立体感を意識しながら線を描くように色を乗せていく感覚です。
これで、背景・人物とも下塗りが終わりました。
次回は細かい着色の工程に入ります。
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