提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/21    作家 : 彗(Sui)
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下記の5つのポイントに注意して、納得のいくところまでさらに全体を描き込みます。
必要に応じて、レイヤーを追加しながら描いていきます。

ポイント①:影の描写
合成モードを[乗算」に設定したレイヤーに影を塗り、立体感を出します。

ポイント②:ぼやけすぎている部分をシャープに
ぼやけすぎている部分は、加筆してシャープにします。

ポイント③:全体表示でバランスを確認
描き込みはキャンバスを拡大表示して行いますが、頻繁にキャンバスを全体表示に戻し、バランスを確認します。

■ショートカット:キーボードでの操作

キャンバスの全体表示 [Ctrl]+[0]キー
 

全体表示で確認したときに空間に物足りなさを感じたので、思い付きで魚を追加することにしました。
新規レイヤーを作成し、そこに魚を描いています。

ポイント④:[オーバーレイ]レイヤーで明るさをキープ
「3.ラフ画」と同じように、暗くなりがちな部分には、定期的に合成モードを[オーバーレイ」に設定したレイヤーにふんわりと明るめの色を乗せ、カラフルな色合いを引き出します。

ポイント⑤:細部を描き込む
細部を拡大表示し、ブラシサイズを小さく設定したオリジナル[描き込み用エアブラシ]で描き込みます。

■顔部分

「顔」の描写では表情が硬くならないように[描き込み用エアブラシ]で各パーツをふんわりとさせます。
髪の動きは水の流れにまかせる様なイメージで描きこみました。

目のやや横下あたり・鼻先・唇あたりにほんのりチークや赤みを加えると血色が良くなり、かわいらしい感じになると思います。

■小物部分

白系の小物には周りの色の照り返しなどを意識して透明度や質感を強調します。
テカリ部分はあまりギラギラとしないように、周りの色からあまり浮かない程度に留めます。

■背景・サンゴ

「背景」は、基本的には手前のものより奥のもの程、彩度低めにしてぼかします。全体的に暗くはせず、随所に光が差し込んでいるイメージで鮮やかな色味の部分も作り、コントラストを持たせます。

「手前のサンゴ」は、差し色となる赤系の色味でやや強調させますが、イラストのメインは人物なので、所々青系を混ぜて色を抑えます。周りの色を混ぜる事でより水の中っぽい雰囲気になると思います。

描き込み後はこのような感じです。

作者プロフィール:彗(Sui)  (サイトURL:http://suiseistarcomet.ame-zaiku.com

動物・ゲーム好き、ファンタジー系イラストを好んでよく描いています。

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