2.線画制作
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①アナログ線画の読み込み、レイアウト
アナログで描いた線画をスキャンします。
今回私のPCの不具合により制作用PCでスキャンができないため、スキャンは別のPCで行いました。
人物のおおまかな配置を考えるため、人物以外をトリミングします。
解像度:350dpi、グレースケールにてスキャンしました。
それ以外は特に細かい設定はしません。
次にスキャンした画像を読み込みます。
B5サイズ、解像度350dpiのキャンバスを新規作成し、
(1)[ファイル]メニューから[読み込み]→[画像ファイル]からスキャンした鉛筆描きのアナログラフ画を読み込みます。
画像ファイルをクリックしてスキャンした画像を読み込みます。
処理選択はラスターを選択。
画像が読み込まれました。
このままだとサイズが小さいので読み込んだ画像を拡大します。
(2)[矩形選択]ツールで画像を選択します。
(3)[編集]メニューから[移動と変形]→[拡大・縮小]を選択し、拡大縮小、移動して、B5のキャンバスにレイアウトします。
②おおまかな線画を描く
最初に、アナログのラフレイヤーの[不透明度]を50%前後まで下げ、その上におおまかな線画(以下、仮線画とします。)を描くためのレイヤーを作成します。
使用するツールは、[水彩]ツールの「不透明水彩」。サイズは、だいたい5~14pxの太い線で描きます。
特に設定を変更することはありません。
下描きをもとに、不透明水彩で仮線画を描きます。
この時はまだ、筆圧や、線の描写などは気にしません。
描きこみがだいたい完了したら、先ほどと同様に、もう1枚仮線画のレイヤーを作成。
どちらのレイヤーの線画かわかるように、下描きをいったん非表示にし、前に描いた仮線画の不透明度を30にします。ペンは先ほどよりも細い2px~5pxを使い、1枚目よりも気持ち丁寧に描いて、少しずつ形にしていきます。
1回目
2回目
3回目
最初の印象とだいぶ変わっていきました。
この工程を何度か繰り返し、人物のポーズ・サイズ・レイアウトなども少し変更して、形を決めていきます。
画像のサイズを軽くするため、線画がある程度整ったら、不要な仮線画のレイヤーは削除します。
グレー(8bit)レイヤーを使用してサイズ軽減
「グレー(8bit)レイヤー」とは透明から黒までを256段階で描画できるレイヤーです。
カラーを描くことはできませんが、線画やラフなどカラーを必要としないものを描く際に使用すれば「カラー(32bit)レイヤー」を使用するより、サイズ軽減ができます。
③線画を整える
繰り返し仮線画を描いたので、線画はだいたいできていますが、髪の毛や、背景などがまだ整っていないので、
線画用のレイヤーを新規作成し、2.6px~14pxの不透明水彩でしっかり整えていきます。
線の描き方は、色々ありますが、だいたい2.6pxほどの太さで仮線画にそって同じ箇所を2、3度描いた後、消しゴムツールで線を削っていきます。
他、線を強調したいところは、筆圧を強めにして、数回往復し、強弱をつけます。
■髪
髪の毛は、毛の流れを考えながら、エアブラシや、太めの不透明水彩でおおまかに描いた後、2pxの不透明水彩の白と黒でおくれ毛などを一本一本描きます。
さらに上から再度黒のエアブラシで描いて自然な髪の毛に近づけていきます。
描きこみを続けると、顔や、全体のバランスが分からなくなってくることがあるので、その都度[左右反転]表示するなどして、崩れていないか確認をします。
[ナビゲーター]パレットの[左右反転]ボタンや、[表示]メニューの[回転・反転]→[左右反転]を選択すると[左右反転]表示になります。
※[左右反転]表示とは、実際に画像が左右反転しているわけではなく、“左右反転して表示”しています。
目の位置が少し気になったので、投げなわ選択ツールで選択し、[選択範囲ランチャー]の[移動と変形]をクリックし、微調整。
線画が完成。
仮線画のレイヤーは削除し、レイヤーを全て結合しました。
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