5.(アナログ制作)線画の描き足し
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大まかな手順としては<
線の描き足し→ベースを塗る→線の着色→全体の着色という順番で描いていきます。
アナログの制作には主に、こちらの画材を使用します。
①カランダッシュ スプラカラー色鉛筆(水溶性色鉛筆)
②シャープペンシル
③パイロット ハイテック
④カランダッシュ ネオカラーⅡ(水溶性パステル)
⑤さくら クレパス(白のみ)
⑥吉祥 顔彩
顔彩は、写真のように顔料がチューブではなく四角い皿の中に入っているので、そのまますぐに着色ができます。
洗う手間を省くというのもありますが、パレットや絵皿を使用して色を混ぜ合わせるなどはあまりせず、画材の色をそのまま紙の上にのせて色を混ぜることが多いので、パレットが不要な顔彩や、水溶性の色鉛筆・パステルをよく使います。
①主線を描き足す
先ず、シャープペンシルで線を描き足していきます。
描き足しは、細かい部分や、強調したいところなど、一部分のみで結構です。
同時に水彩色鉛筆での描き足しもします。
水彩色鉛筆は、葉は緑、人物の線は茶色など、部分ごとに色を使い分けると、後で水をかけて着色もできるので、便利です。
描く時は、筆圧は弱めにしてそのまま線をなぞる、斜めに傾けて描くなど、自由にアレンジして描いていきます。
ひととおり線画を描き足した後、ぼかしたい部分に水を含ませた筆で塗り、柔らかい雰囲気を出します。
②全体にベースカラーをのせる
水彩色鉛筆で描き足した線のぼかしと同時進行で、全体の色合いを落ち着かせるために、下地に顔彩(山吹)をうすくランダムに塗っていきます。
線画となじませるため、水彩色鉛筆で描いた部分も一緒に塗り広げます。
この色をベースに他の色を乗せていくので、薄く塗る程度で結構です。
薄く筆で塗っていくと当時に、背景に表情をつけるため、スパッタリングで色を散らしていきます。
スパッタリングの手法は、顔彩の他水彩色鉛筆など色々な画材でも使います。
スパッタリングとは
筆などのブラシを使って、作品の表面に絵の具のしぶきを飛ばす技法です。
③ハイテックで線をにじませる
色が定着し、全体が少し乾いてきたら、その上に再び水を塗り、ハイテックで線を柔らかくなぞり、線をにじませます。
紙が水でもろくなっているので、あまり筆圧を強くすると紙の繊維が壊れ、跡が残ってしまうので、
ボールペンの中のボールを転がしてインクを出すようなイメージで線を描いていきます。
にじみを広げたい場合は、水をかけるか、指でトントンと優しくたたきます。
使用するハイテックの色は、部分によって変えていきます。
例えば、蓮の花には、先ほど使用した色とは別の乾くとピンクに近い色になるブラウンを塗り、ベースを作ります。
人物の線を描いた時と同様の手順ですが、ブラウンの色合いは少し濃く、色が強く出るので、シルエットを描く程度であまり塗りすぎないようにします。
ちなみに、ハイテックは主にこちらの3色を使っています。
・ブラウン
・くりかわ
・ブラック
別の紙でテストをしてみました
」
水にぬらす前と、後では色合いが全く違って様々な色が混ざっているのがよくわかります。
このペンに限らず、水性ペンは、水でにじませると、色々な表情が出て面白いので、どの色合いが自分に合うか試してから使いましょう。
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