8.デジタル線画とアナログの融合
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①画像の読み込み
Illuststudioで描いたデータを開いてそこに、アナログで着色した原稿(350dpi、サイズB5以上)を読み込みます。
ラスター選択でそのまま原画レイヤーの上に張り付けてください。
やはり、実際のアナログのイメージとスキャン後のイメージはかなり違いますが、薄くなってしまった色などは、完全に色が飛んでなければ、乗算を使用して後で復活させることができるので、先にデジタルの線画とアナログ原画をあわせる作業に入ります。
ちなみにこのときのレイヤーの位置の処理などは、アナログ画を最背面に設置(ロックはなし)、一番上に、Illuststudioで描いた線画を[乗算]モードにして配置します。
②融合の微調整
融合させるときに大きなずれが生じないよう、Illuststudioでの線画制作のときにあらかじめ、画像の左上と左下に黒い四角をつくり目安にしてあわせるのですが、
データと、出力したものは、マークを付けても、等倍に印刷しても、微妙にサイズが合わないときがあります。
線画と取り込んだ画像を拡大・縮小してだいたいでいいので合あわせます。
まず、取り込んだ画像を適切な場所に移動します。
(1)[ツール]パレットから[移動]ツールを選択します。
(2)[レイヤー]パレットから取り込んだ画像のレイヤーを選択し、キャンバス上をドラッグして位置を調整します。
(3)移動した画像に合わせ、線画を描いたレイヤーも移動します。
顔のあたりを拡大表示して、中心に合わせています。
線画と取り込んだ画像に大きく差が生じた場合は、画像を拡大・縮小してあわせます。
(1)合わせたい画像のレイヤーを選択し、[編集]メニューから[移動と変形]→[拡大・縮小]を選択します。
(2)赤いガイド線をドラッグして、顔や上半身を中心に線画と取り込んだ画像が合うように調整します。
このとき[移動と変形のプロパティ]パレットの[元画像の比率を維持]にチェックが入っていることを確認し、作業します。
ここではそれほど慎重にならなくとも、顔や、上半身部分が合わさってくれれば大丈夫です。
場所によっては線画がずれているところがあるので修正していきます。
デジタルの主線とおおきく外れてしまっている場合は、[投げなわ選択]ツールでずれている部分を選択して、あわせていくようにしましょう。
(1)[ツール]パレットから[投げなわ選択]ツールを選択し、線を移動したい個所を囲みます。
(2)線画が描かれたレイヤーを選択していることを確認し、[ツール]パレットから[移動]ツールを選択し、ドラッグし移動します。
それでもずれているところがあるので修正をします。
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