11.塗りつぶしを使った着色
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着色には、ペンツールを使った着色の他に、塗りつぶしや、縁取りを使った着色方法を行っています。
・背景の場合
着色というと、[水彩]ツールなどで丁寧に書き込むイメージがありますが、私の場合は、[マジックワンド]ツールや、[塗りつぶし]ツールで塗りつぶした素材をコラージュのような方法で、色を載せていきます。
私は自分で勝手に“コラージュ”や“素材”という風にしています。
まず、今回使用する[マジックワンド]ツールの設定を行います。
[マジックワンド]ツールを選択し、「レイヤー複数参照」ツールオプションの設定を変更します。
・マジックワンドツールの設定
すべてのレイヤーを参照+許容誤差10~18が目安(場合によっては32前後)
こちら基本にして着色を進めていきます。
作品全体を見ると、乗算によってテクスチャの色で濃くなってしまったのもありますが、全体的にオレンジ色が多いので、空に白い霞がかかったようなイメージを出すためにも、ホワイトで全体を柔らかくします。
(1)描画色に「白」選択します。
(2)一番上に新たにレイヤーを作成(レイヤー名をソフトホワイトとします)
(3)イラスト上部を無作為に選択し[選択範囲ランチャー]の[塗りつぶし]をクリックします。
こんな感じに同じ色の部分が選択されて白くなっています。
背景と、塗りつぶした白が少し強すぎるかもしれません。
その場合は、レイヤーツールの「ソフトライト」を使用すると、全体の背景とよくなじんだ白になります。
・洋服の場合
他にも、白を際出させたい部分がある場合は、背景・服などと別レイヤーを作り先ほどと同じようにレイヤーの効果を使用してください。
例えば、上着や肌色、羽衣を白くしたい場合も同様です。
黄色が勝った上着が柔らかい白になりました。
その他、下に来ている、紫の服を強調させたい場合も新しいレイヤーを作成し、[マジックワンド]ツールで服の部分を選択後、塗りつぶす色を決め彩色します
明るい紫に変わりました。若干紫がきついので、レイヤーの合成モードを[オーバーレイ]に設定し、色を薄くします。
紫1色では、物足りないので、藍色や、ブルーなどのほかの色を使用しますが、
毎回特に決まった方法はなく、[乗算]・[オーバーレイ]・[ソフトライト]・[覆い焼きカラー]などのレイヤー効果を多用すると、予想していたよりも面白い効果が生まれることがあるので、どういった組み合わせが一番きれいになるのか、試行錯誤して着色を進めていきます。
様々な素材や色が混ざっているのがよくわかります。
※完成イラストと色合いが違いますが、使用している色はまったく同じものです。
乗算などの関係で少々色が違って見えています。
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