15.背景描き込み
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・塗りつぶしツールを使ったポイント作り
今回は、少し幻想的なアジアの雰囲気を出すために、ちょっとしたアクセントを加えていきます。
例えば、キャラクターの神々しさ(?)を出すために、バックに光がさしているような三角の光のようなもの(以下:後光)を加えます。
全体をみると、今回は少し沢山の色を使ったので、控えめに白や、薄いパステルカラーにしていきます。
後光の作り方は下記になります。
(1)後光用のレイヤーを作ります。
(2)[折れ線選択]ツールで、長い三角形を作ります。このとき[ツールオプション]の[アンチエイリアス]にチェックを入れておきます。
(3)そこに[塗りつぶし]ツールで塗りつぶします。
後光はアクセントではありますが、あまりそこに視線を集中させないためと、塗りをはっきりさせないために、このときの[色の許容誤差]は「17~23」にしてください。
選択範囲内がすべて塗りつぶされない程度に、数箇所クリックします。
(4)このままだと色が強いので、[レイヤー合成モード]を[比較(暗)]などに変更して調整をしてください。
・パターン塗りつぶしを使ったポイント作り
ここで使うのが、第1回に作成したパターントーンです。
単色のみではさびしいので、パターントーンを使用した塗りつぶしを使うと、少し変わった表現になります。
(1)まず先ほどと同様に選択範囲を三角形状に作成します。
(2)それから、塗りつぶしに使用するパターン素材を選択します。
(3)今回は「ライン2」トーンを使います。「ライン2」トーンを選択された三角内に貼るため、「ライン2」のアイコンをキャンバスにドラッグします。
余談ですが、素材パレットから選択範囲にトーンを貼る場合、ついつい選択範囲までトーンのアイコンをドラッグしてしまいます。
ですが、キャンバスのどこでもトーンのアイコンをドラッグすれば、もっと言うとドラッグして[素材]パレットが半透明になった時点で手を離せば、ちゃんと選択範囲内にトーンは貼られます。
と、わかっていてもやっぱり選択範囲内までドラッグしてしまいますね(笑)
これで「ライン2」トーンで塗りつぶしができました。
(4)このままでは、パターンが目立ってしまうので、[レイヤー合成モード]を[比較(明)]に設定します。
(5)次に、少し削られたようなイメージを出すため、削りたい部分を[マジックワンド]ツールでランダムに選択した点線を移動させます。
キーボードの[delete]キーを押し、削除します。
あまりにもきれいに塗りつぶされていると、先ほど作った一色塗りの三角と違和感が生じてしまうので、場合によってはこうして削っていきます。
背景にパターントーンを使用する場合も、先の光を作った要領で行います。
パターントーンを使用することによって、少し雰囲気が変わりますが、やりすぎると画面が騒々しくなるので [レイヤー合成モード]は、[ソフトライト]、[比較(明)]、[不透明度]を下げた[乗算]など少し控えめ程度がいいです。
基本的に背景を加工・装飾する場合は、描画色の塗りつぶしやパターントーンを組み合わせて、同様の作業を繰り返し行っていきます。
だいたい整ってきたら、次は人物の細かい描写に入ります。
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