15.小物の描き込み2
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窓からの光の調整ができたら、どんどん細部を描いていきます。
窓からの光、床からの反射光、周りの物から受ける色の影響などを考えて、小物をひとつひとつ仕上げます。
大まかな陰影はカスタマイズした彩色ブラシ、ハイライトなど細かいところは不透明水彩筆や丸筆の細いもの、2Bの鉛筆などを使って描いていきます。
1.金属バケツと花
金属バケツに植わった花を描き込みます。
まずはバケツから。
金属製ですがあまりテカテカした物ではないので反射や光などはこの程度。
植物のはみ出しを整えつつ、影を置いていきます。
植物だけでなく他の物を描く時にもいえますが、影は単に暗い色ではなく、少し青みがかった色を使います。
色の選択が難しい場合は実際に青を薄く重ねて混色して色を選びます。
【A】基本色
【B】単に明度を下げたもの
【C】青みを帯びたもの
絵によっても影の色は変わってきますし、かならずしもこれが正解!と言うわけではありませんが、基本このような感じで影の色は決めています。
少し明るめの緑を置いて葉をはっきりさせていき、より明るい緑を上部に塗り重ね、奥からの光を表現します。
花を仕上げて完成。
2.天井から吊るされた植物
天井から吊るされた植物達を描き込みます。
(1)まずは鉢から。
不透明水彩で大まかに色を乗せていきます。
彩色ブラシで緩やかな陰影を描きます。
2B鉛筆で奥の窓からの光や下方からの光を描いていきます。
新規レイヤーを作成し、不透明水彩や丸筆で、白っぽい色を使って汚れを描き加えていきます。
レイヤーの合成モードを[スクリーン]にし、不透明度を調整して、汚れを落ち着かせます。
これで鉢は完成です。
(2)植物に移ります。
まずはざっとはみ出しなどを整理します。
不透明水彩と彩色ブラシを使って影を置いていきます。
明るい色を置いていきます。葉っぱを一枚一枚描くような感じで。
最後に花を描きます。花は影が落ちている箇所にあっても、多少嘘をついて明るめ、彩度を高めに華やかになるよう気をつけて描いています。
完成です。
同様にして他の植物達も仕上げていきます。
あとはひたすら、残った小物を同様に仕上げていきます。
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