5.背景のパーツを作る

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30    作家 : sime
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全体の色調補正を施す前に、補正後の雰囲気を確かめやすいよう、背景のパーツをある程度作っておきます。
パーツの作り方は、第1回の木のシルエットに色をつけた時と同じく、パーツごとにレイヤーを作り、必要があればクリッピングマスクを作成する、という作業を繰り返します。

■窓枠
人物の描きこみ同様、[鉛筆]ツールを使用 します。ツールセットから[粗芯]を選択して、下図のように不透明度が高い設定でガシガシと描いていきます。

 

 

 

 

■カーテン
室内なので、少し暗めのレイヤーを作った後、クリッピングマスクを作り[加算(発光)]というレイヤーモードで 色を塗ると、逆光っぽさを出すことができます。

まずカーテンの下地を描きます。

 

クリッピングマスクフォルダを作成し、新規レイヤーとして「暗め」と「加算」レイヤーを作成して、下図のように構成します。「加算」レイヤーはレイヤーモードを[加算(発光)]に切り替えます。

 

「加算」レイヤーと「暗め」レイヤーだけ表示すると、下図のようになります。

 

■塗り方のポイント:[鉛筆]ツール のツールセットから[濃芯]を選択して、下記の設定にします。柔らかめのブラシでぼやーっと塗ります。

 

「カーテン」クリッピングマスクフォルダを正しく表示すると、右図のように逆光っぽくなります。

 

この工程の最終状態です。

 

このあと、人物の影を表示してもう少し描きこんでいきます。前回も説明しましたが、背景→人物→背景といったサイクルで人物と背景のバランスを考えながら、少しずつ交互に描きこんでいきます。

作者プロフィール:sime  (サイトURL:http://sime.daa.jp/

現在講談社文庫「フェンネル大陸偽王伝」シリーズや早川書房「アレクシア女史」シリーズの文庫表紙を担当させていただいています。 その他書籍の表紙、CDジャケット、カードゲームイラストなどを描かせていただいています。

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