提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30    作家 : sime
閲覧数 : 8401回 総合評価 : 1件

(1) ソフトライト の効果を かける

まず一番上に新しいレイヤーを作り、レイヤーモードを[ソフトライト] に切り替えます。

 

この時はもう少し青寄りの落ち着いた色にもって行きたかったので、右図のような色をのせました。

 

ここも最初に設定した[鉛筆]ツールを使用し、下記の3色で塗っています。

 

適用後の状態です。[ソフトライト]のレイヤーは、1枚ずつ各レイヤーにクリッピングマスクをかけて統合します。

 

 

(2) 周囲の家具を描く

前の手順の色調補正で、いまいち色合いを決めきれなかったので、先に周辺の家具を描いていきます。
本格的に描き込み始める前なので、家具ごとにそれぞれレイヤーを分けて、ざっくりと配置を確認しながら描いていきます。

 

 

(3) 最終的な色合いを決める

今回は窓の外の光を強調したかったので、色を絞り室内側の影を強調することにしました。
人物を構成するレイヤーの下に新規レイヤーを作成し、全体的に緑の色合いのグラデーションを描いて、レイヤーモードを[オーバーレイ] に 切り替えます。
グラデーションの描き方は、第1回の『[3]背景と人物を同時に描き進める』を参考にしてください。

 

 

適用後の状態です。人物はそのままで、背景だけ緑の色合いになりました。

 

さらに調整します。緑のグラデーションのレイヤーを一番上に移動し、不透明度を調整します。

 

適用後の状態です。人物にも緑の影が入り、全体の色がなじんできました。

 

自分なりの癖でもあるのですが、全体の雰囲気を色の変更をしながら決めていくことが多いので、このように途中で大きな色調補正を行うことが結構あり、描き込みに入るまでがとても長いです。
今回はこの色合いで描き進めることにしました。

作者プロフィール:sime  (サイトURL:http://sime.daa.jp/

現在講談社文庫「フェンネル大陸偽王伝」シリーズや早川書房「アレクシア女史」シリーズの文庫表紙を担当させていただいています。 その他書籍の表紙、CDジャケット、カードゲームイラストなどを描かせていただいています。

コメント
コメントはありません