1.CDジャケットサイズのキャンバスを作成

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30    作家 : 零花(レイカ)
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今回の絵のテーマはCDジャケットです。
CDジャケットは、音楽をビジュアル的に表現するだけではなく、お客様の目を引く役割もあるので、なるべくパッと見でインパクトのある構図がいいと思います。それと、音楽プレイヤーに入れるとCDジャケット画像は大体サムネイルで表示されますので、小さなサイズのサムネイルでもわかる構図にするといいでしょう。
最初は紙と鉛筆で、小さいサムネイルをたくさん描いてみます。タイトルとアーティスト名はここに入れたいなーと、テキストの配置もこの段階でほぼ決めていきます。
音楽CDなら、聴きながら構図を考えると、曲の雰囲気に合う構図と構想が思い浮かべられると思います。今回は実際には音楽がありませんので、躍動感のあるオシャレな音楽がいいなーと音符の流れを想像しながら構図を考えました。

気に入った構図ができたら、IllustStudioを起動し、サムネイルをスキャナで取り込んで、ラフを起こします。
[ファイル]メニュー→[新規作成]を選択し、新規作成ダイアログを表示します。

CDジャケットの標準サイズは120mm×120mmですが、天地各3mmの塗り足しを含めて126mm×126mmにします。
基準解像度は350dpiにします。一般的にCDジャケットを(カラー印刷する場合、データは300dpi~400dpi)が使われています。

POINT

塗り足しとは:
印刷された製品の裁断された部分に白い紙の色が出ないように、周りを少し広めにデータを作ること。3mm~5mmが標準です。

キャンバスを新規に作ったら、[ファイル]メニュー→[読み込み]→[スキャン]を選択します。(これまでにスキャンの設定を行っていないときは、[スキャン機器の選択]を実行し、それに合ったドライバーを選択します。)アナログで描いたサムネイルはカラーモードをグレースケール、解像度を350dpiに設定して読み込みます。

読み込みが終わったら[処理選択]ダイアログが表示され、読み込み方式を2種類から選択できます。スキャン画像を通常のレイヤーと同じように加工したいので、ここでは [ラスター]を選択します。

取り込んだ画像は自動的に、新しく作られたレイヤーに貼りつけられます。サムネイルの実際のサイズがキャンバスよりかなり小さいので、[Ctrl]キー + [T]キーを押して変形させます。拡大などをするとき、[移動と変形プロパティ]の[元画像の比率を維持]がオンになっているのを確認し、変形ボックスの角にあるハンドルをクリックしながら移動すると、画像の縦横比を崩すことなくサイズを調整できます。最後に[OK]をクリックすると、完了します。

POINT

画像の拡大は、[編集]メニュー→[移動と変形]→[拡大・縮小]を選択して行うこともできます。


この講座では、ショートカットの[Ctrl]キー + [T]キーで説明しています。

ここでは、何枚か描いたラフの中から選んだ一枚を、例として解説させていただきます。

作者プロフィール:零花(レイカ)

中国出身アメリカ留学イギリス在住の日本文化大好きなオタク。グラフィックデザイン・イラスト・映像などさまざまな分野で駆け出し中。

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