2.下書き
閲覧数 : 19621回 総合評価 : 3件
線画、色塗り共に、[水彩]ツールをカスタマイズしたものを使用しました。
線画用ブラシを「senga」、色塗り用ブラシを「nuri」とそれぞれ名付けて、下記の設定にしています。この2つのカスタマイズブラシと、デフォルトの[エアブラシ]ツールや[パターンブラシ]ツールなどを使って、今回のイラストを製作していきます。
透明度は一定で、線画ブラシのサイズも途中で変えません。色塗りブラシのブラシサイズは場合によって変えます。
サムネイルのレイヤーの[不透明度]を「20%」まで下げて、[レイヤー]パレットの左上にある[新規ラスターレイヤー作成]をクリックし、新しいレイヤーを作ります。
[鉛筆]ツールを選択し、[ツールセット]からデフォルトの「2B」を選んで、ラフを描きます。
その次にまた下書きを描きますので、ここは大雑把にキャラクターのポーズと小物の配置やテキストの位置をざっと描けばOKです。ブラシサイズも大きめ(8~10px)にして描きました。
ラフを描き終わったら、その上にまた下書きを描きます。[レイヤー]パレットの[新規レイヤー作成]をクリックし、新しいラスターレイヤーを作ります。
ここのポイントは、[新規レイヤー]で表現色を「グレー(8bit)」にすることです。
IllustStudioでは、同じファイルの中でも、レイヤーはそれぞれ黒(1bit)、黒・白(2bit)、グレー(8bit)、カラー(32bit)に設定することができます。下書きレイヤーをグレーモードに設定することによって、線画作業がかなりやりやすくなります。詳しくは線画作業の段階で説明します。このレイヤーに[roght]と名前を付けて保存します。
さっきと同じように、[鉛筆]ツールの[ツールセット]からデフォルトの「2B」でキャラクターの下書きを描きます。この2ブラシはアナログの鉛筆のように「重ね塗り」ができるので、下書きにざっと影をつけたいときも愛用しております。
重ね塗りとは:
ペンがタブレットから離れない限り(「一筆」のイメージで)、塗ったストロークの透明度は一定です。その上にまた一筆を描くと、透明度が加算されて二つのストロークが重ねるように見えます。デッサンなどはこの重ね塗りを使って、影を表現しています。
キャラクターの頭部を[rouht-f]、身体を[routh-c]とレイヤーを分けて描いていきます。これは、細かい箇所まで修正をする可能性がある頭部と、身体のバランスを別々に取りやすくするためです。
レイヤーを分けて簡単修正
ラフの段階でだいたいの構図は決めてあるのですが、実際下書きを描いてみると少し顔の向きが違った、体のバランスがおかしかった、ということがあります。
そんな時レイヤーを分けておくと楽に修正できます。
その他にも手の角度が少し違った場合など、選択範囲でざっくりと囲み修正や
手と髪が重なった部分の修正でも、髪や手だけを消すことも容易です。
これでキャラクターの下書きができました。
コメント