8.レイヤーマスク
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他にも小物を増やしたいのですが、全体の構図のバランスを取るために小物の配置を決めたいと思います。その前に、配置の作業をやりやすくするため、人物のレイヤーに対してレイヤーマスクを作成します。
ここで一旦小物のレイヤーを全部非表示にして、人物の線画のレイヤーに戻ります。小物をまとめたレイヤーフォルダの目のアイコンをクリックして非表示にし、人物の線画のレイヤーの目のアイコンをクリックしてレイヤーを表示します。
人物のレイヤーに戻ったら、[ツール]パレットから[マジックワンド]ツールを選択し、[ツールセット]から「編集レイヤーのみ参照」を選択します。
[マジックワンド]ツールで 人物の外側の空間(背景)をクリックして選択します。[Shift]キーを押しながらクリックすると新しい選択範囲が現在の選択範囲に追加されます。これを繰り返して、人物の外側の空間をすべて選択しますが、まずは広い面積の部分を選択していきます。
背景の広い面積の部分を選択範囲にしたら、[選択]メニュー→[クイックマスクを使用]を選択します。
すると、クイックマスクが作成され、選択範囲が赤く塗りつぶされたように見えます。実際には塗りつぶされていませんが、こうすると選択範囲が見やすくなりますね。髪の毛の間など選択範囲が作りにくい細かい部分は、この状態で描画系ツールで描いたり、[消しゴム]ツールで消したりすれば、クイックマスクの選択範囲を編集することができます。
選択範囲の修正が終わったら、[選択]メニュー→[クイックマスクを解除]を選択するとクイックマスクで赤くなった部分が全て選択されている状態となります。
このままだと選択されている部分は人物ではなく背景の部分なので、[選択]メニュー→[選択範囲の反転]を選択します。
すると、選択範囲が反転されて、人物の部分が選択されました。
人物が選択されている状態で、人物の線画のレイヤーの下に新しくレイヤーを作ります。
新しいレイヤーを選択している状態で[レイヤー]パレットの[マスクフィルタレイヤー]をクリックすると、マスクフィルタレイヤーフォルダが作られます。
マスクフィルタレイヤーフォルダは、[レイヤー]メニュー→[レイヤーマスク]→[選択範囲外をマスク]を選択して作成することもできます。
作成されたマスクフィルタレイヤーフォルダの中に入っているレイヤーを、[塗りつぶし]ツールを使用し灰色で塗りつぶすと、人物の選択範囲だけが塗りつぶされます。
実際に塗りつぶされたのはキャンバス全体ですが、レイヤーマスクが作成された範囲の画像が表示されなくなります。
レイヤーマスクに詳しくない方はこう理解してください 。
例えば、灰色の紙の上にもう一枚の白紙があります。その白紙に穴が空いています。その穴を通して下の灰色の紙を見ると、穴の部分だけしか見えません。レイヤーマスクはその穴が空いている白紙です。「選択範囲を作る」こととは「穴の形を編集すること」です。
レイヤーマスクを非表示にすると、キャンバス全体が塗りつぶされているのが分かります。
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