10.人物の下塗りと塗り分けの準備
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人物の塗りフォルダ(マスクフィルタレイヤーフォルダ)の中にある、前回の工程で灰色に塗りつぶされたレイヤーを、[塗りつぶし]ツールで肌色に塗りつぶします。
キャンバス上をクリックすると、グレーから肌色に置き換わりました。そのときの気分で、[水彩]ツールで軽く肌の影も入れてみました。
[レイヤー]パレットのレイヤーの名前を、自分にとって分かりやすい言葉に書きなおしました。
肌(base)レイヤーの上にいくつかのレイヤーを作って、人物の塗り分けをします。
わたしはパーツごとにレイヤーを分けるより、色ごとに分けるのが好きなので、肌、髪の毛、服、靴・リボン、レギンス・手袋、その他の、合計6つのレイヤーに分けました。
人物の塗り分けのために作ったレイヤーは、全部レイヤーマスクが作られた塗りフォルダ(マスクフィルタレイヤーフォルダ)の中に置きましょう。こうするとレイヤーマスクがフォルダにあるすべてのレイヤーに反映されますので、どう塗っても人物の線画の範囲からはみだすことがありません。
[マジックワンド]ツールを使ってもいいのですが、今回は色数が少ないのであえてブラシで普通に塗ります。使うのは一番最初にカスタマイズした[水彩]ツール です。
線画用ブラシを「senga」、色塗り用ブラシを「nuri」とそれぞれ名付けて、下記の設定にしています。
各レイヤーを選択して、人物の下塗りをします。
色は後でも簡単に変えられますので、この時点では適当に選んでも構いません。
下塗りが終わったらパーツごとに仕上げていきますが、その前に[レイヤー]パレットの表示設定を変更します。[レイヤー]パレットの左上にある[メニュー表示]をクリックし、表示されたメニューから[レイヤーの環境設定]を選択します。
メニューは[レイヤー]パレット上で右クリックして表示することもできます。
[環境設定]ダイアログが表示されたら、[サムネイルサイズ]の設定を変更します。ここでは小サイズのサムネイルを選択しました。最後に[OK]をクリックします。
[レイヤー]パレットの表示設定が変更され、各レイヤーの状況を表すサムネイルが表示されます。この設定にしたことで、どのレイヤーにどの色が塗られているか、といった画像の状況が分かりやすくなったと思います。
次に、各レイヤーの透明部分をロックします。こうすれば最初に塗られた部分だけが編集可能な状態になります。
[レイヤー]パレットで透明部分のロックをかけたいレイヤーを選択し、右クリックします。
[レイヤーの設定]→[透明部分をロック]を選択し、チェックをオンの状態にします。
[透明部分をロック]がオンになったレイヤーに、鍵のアイコンが表示されます。
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