3.下塗り
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■下塗りの使用ブラシ
汎用的に塗りに使用しているカスタムブラシです。ラフの着色もこの2つのブラシを使用しました。
「ペイント用」は濃度をコントロールする塗り用。
「ペイント用2」は細かい形を取るための塗り用です。
ポイントは間隔の設定が低速となっていることです。
デフォルトはだいたい普通となっていますが、普通の間隔のまま大きめのブラシで塗るとブラシ形状が連続しているのが見えてしまいます。
低速とするとブラシ形状の間隔が狭くなるのでマットに塗ることができます。
筆圧設定は塗る場所により変えていきます。
下地塗りはこの筆圧で行います。
このカスタムブラシを使うと、色を混ぜずに塗りを重ねていくことができ、背景の透けない下地を作れるのですがエッジに微妙にかすれが出るのでラフさも出せます。
アクリル絵の具でケント紙に平塗りをしたエッジに近い感覚を目指して使用しています。
■食器の形作成
楕円を描く上でのこの2つの法則に気をつけて、食器の形を作っていきます。
全ての食器の底面と上面の形を作ります。
右手前のお皿は元が楕円の形状なので形取りに特に気をつけます。
底面を赤 上面を青 で作り見分けやすくしておきます。
フリーハンドで描きにくい場合は楕円定規を使ってみても良いかもしれません。
楕円定規でパースに合わせて形をとれたら定規にそってブラシを動かすと綺麗に楕円が描けます。
パースに合わせて楕円を描く
図形ツールはパース定規にスナップさせることができます。
(1)[図形]ツールを選択し、[ツールセット]パレットから今回は「楕円(塗り)」を選択しました。
(2)パースに合わせたい面の対角線にドラッグします。
(3)カーソルをもう一つの角付近に合わせると、合わせたいパースに図形がフィットするのでクリックします。
作成した底面と上面を目安に食器の下塗りを作ります。平皿は塗り変えるだけで完成です。
手前左の深皿は厚み部分をプラスします。
左奥はバスケットになるので、底面と上面を曲線で繋ぎ、上面の周囲を筒状の厚みで覆うように作ります。
コップは底面と上面を直線で繋ぎます。ガラスの厚みは後からの描き入れで作るので作成しません。
レイヤーはパーツによって分けました。
■料理下塗り
ラフ線を目安に食器の上の料理の形を作っていきます。
食器では形取りにかなり気を使いましたが、今度は有機物なので、多少歪んだり崩れたりしている形のほうがそれらしく見えます。
食器料理共に、色調は今後の質感塗りで調整していくので、現在は見分けやすさ優先の配色でとりあえず塗っていきます。
コップの中身はガラスの厚みと同様、後ほど描き込みするのでまだ作成しません。
レイヤー構造はこのような状態に作っていきます。
食器と料理がかみ合っている部分はこのように邪魔になった食器部分のレイヤーを削って作成します。
(1)パンを描いたレイヤーを収納したフォルダを[Ctrl]キーを押しながらクリックし、描画領域の選択範囲を作成します。
(2)パンの下に隠れる場所を[消しゴム]ツールで消します。
レイヤー数がかなりの数になってしまいますが、テーブル上は一番重要な部分となるので、省略せずにしっかりレイヤー分けをしておきます。
後から混乱しないよう、わかりやすいレイヤー名と番号をつけ、レイヤーフォルダに収納して整理整頓しつつ作成します。
ここまででテーブル上の形取りと下塗りが完成となります。
次回から質感の描き込みに入っていきます。
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