7.背景の作成
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[1]竈(かまど)の形状出し
[2]遠景の茂み
[3]手前の植え込み
[1]竈(かまど)の形状出し
竈(かまど)は、ラフで想定していたのは、自然の地形を利用してレンガを埋め込んだデザインです。
そこで、全体の形状を描き出す必要がありますので、先にレンガを配置してから、全体の形をとっていきます。
ラフを目安にレンガを配置していくのですが、1つ1つ描くのが面倒なので、レンガ用のパターンブラシを作ってしまいました。
これがレンガ用に用意したパターン素材です。
この素材を使って、パターンブラシを新規に作成します。
[ツールオプション]の設定はこうなります。
作成したパターンブラシは、こんなふうに描けます。ナナメでも描けます。
両端の部分や角度によっては形を修正する必要はありますが、だいたいの配置はブラシをスライドさせていくだけで作れます。
パターン素材の四角はアウトラインを掠れたように作ってあるので、エッジに微妙な凹凸や掠れが出せて自然に見えるよう狙っています。
レンガの配置が簡単にできました。
きっちり計算して配置するより、ちょっと適当に置いたほうが手作りっぽくなります。
レンガが埋め込んである本体の形を、ざざっととります。
竈本体は、自然の形に合わせて石を積み上げてあるイメージでしたので、自然岩の形を作るくらいの気持ちで、かなりラフに大体の形をとります。
[2]遠景の茂み
奥から順に、庭の茂みを作っていきます。まずは遠景の茂みです。
これもパターンブラシを作ってしまいます。
葉の固まりのイメージで、パターン素材を作成しました(下図は50%縮小しています)。
[ツールオプション]の設定です。
描画するとこうなります。
線を引くというより、回転させるようにペンを動かして使います。
作成したブラシを使って図のように、同心円状に陰影のグラデーションを入れていくように描きます。
使用する色の選び方は、想定している光が黄色系ですので、塗った色より明度の高い色を選択しながら、色相を葉の色から黄色を経由して、白に近い色にもっていくように選びます。あくまで白に近い色であって、白は使いません。
影は補色の反対色になる青系に近づけるようにしておきます。単調なグラデーションではなく、明るく戻ったり、逆に急にちょっと暗くなる部分を作り、茂みの固まりがランダムになるようイメージします。
この後、手前にも植物を配置しますので、彩度が高くならないように気をつけます。
奥だけ先に描き込んでしまいましたが、イメージしにくい場合は、先に手前の茂みを作っておきます。
奥と同時に色を置いていく方が、色のバランスを取りやすいかもしれません。
この遠景の茂みが絵の中で一番脇役です。
軽く色を置くくらいの気分で、手をあまり入れず、控えめな空気にしてあげます。
[3]手前の植え込み
背景では一番手前にくる植込みを作成します。
またまたパターンブラシを作成してしまいます。パターンブラシ、とても便利です。
植え込みの葉のパターン素材です。[枝葉マルチブラシ]のパターンを改造して作りました。
[ツールオプション]の設定です。
このように描けます。ぽんぽんと点をうつように、散らして使用します。
竈の周りやキャラの背後に、バランスを見ながら葉を配置していきます。
ブラシサイズを変えて、葉の大きさでも多少遠近を感じるようにします。遠景の茂みを描く時も同様でした。
それらしくなってきましたので、質感や陰影を足していきましょう。
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