7.本塗り(3)背景、舞台
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7.本塗り(3)背景、舞台
背景
空をもう少し形にしてみます。ここでも地面のときのように[マジックワンド]ツールを使いながら、模様を描くようなつもりで装飾的にラインと形を出していきます。
[マジックワンド]ツールを使うのはわりと無造作感が出し易いからと、あとはとてもシャープに塗れるからです。それと大サイズの一筆描きでさっと塗り重ねることができる……などなどです。
ただ無造作感を出すためには、そのようなパターンをあらかじめキャンバスに塗り重ねておく必要があります。
例えばこのようなのを、
さっと一塗り、
あとはフリーハンドで調理したり、またさっと塗り重ねたりという具合です。
空は、とりあえずこのあたりに留めておきます。
続いて地上に移ります。
奥には道が続いています。木と家はあらためて配置を考え直しました。あの丘の上の木陰に立って、向こう側の景色を眺めてみたいなぁとかそういうことを考えて、そういうところに木と家を配置しています。ちょっぴり神様みたいな気分に浸っております。
右側にも道をつけました。世界が広がります。サイトのバナーにできそうな感じです(笑)。
木や家などは[鉛筆]ツールで描いています。小さくてうまく描けない場合は、拡大させて描くなどしますが、今回はそこまではしませんでした。
舞台
それでは舞台に移ります。おさらいしておきますと、舞台とは人物がいる辺りの非常にざっくりとした範囲です。
2点透視を参考にしつつ、慣らしています。
同様に慣らします。少しスペースができ(ちゃい)ました。
ちょうど左側に何か足りないと感じていたところなので、ここでアイテム追加を試みます。
植物的なものを置いてみました。そんなに違和感を覚えなかったので、即採用。
新芽のようなものを白く描いて少しファンタジックな要素を加味してみました。
しかしながら、周辺の本塗りが仕上がっていく中で違和感を覚え、白い新芽は却下しました。代わりにもう少しボリュームと勢いを出しています。色も少し濃くなっていますが「描画レイヤーを複製して重ねる」を実行しております。
木は、まず輪郭をざっと模索してから、そのライン上に葉っぱを描いています。
石や瓦礫の破片たちも、それと判別がつく程度に描いています。
ブラシの設定はこんな感じです。[水彩]ツールの[油彩筆]で、解像度低めに、あと[色延び]を増やしていますね。
ちょこちょこと設定はいじりながら描いています。
再び地面に移ります。
サイズを小さくして、比較的短いストロークで塗っています。
どのように塗るかは、いつも大体白紙です。とりあえずは気合で塗ります。対象と格闘するのです。
ここでは周辺の色を使いながら凸凹を出しています。まだベタッとしてますが、なんとなく手応えがつかめたので、あとは仕上げに回します。
瓦礫と石だけではちょっと物足りないので、ひとまず画面右下に枯れ葉を追加しておきました。
それでは全体を確認します。
おおむね「それぞれの形や色、あとは、どのように描いていくか」のイメージが固まりましたので、ここで一区切りと致します。このあたりでようやく終わりが見えてきました。ここまでくるとわりとホッとします。しかしこの後には終わりに近づけば近づくほど作業量が増していくという恐ろしい現象が待ち構えています。まだまだ気は抜けません。心して進みましょう。あとは仕上げを残すのみです!
それではレイヤー構成を確認します。
とはいえ特筆すべきところはないですね。小物レイヤーが増えている程度です。
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