2.ラフを描いて構図を決める
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描画ツールの描き味をふまえた上でこんな絵にしようかな、というのを意識して描いたラフです。
全て1枚のレイヤー上に、[水彩]ツールの「不透明水彩」と[鉛筆]ツールの「中芯」でざっと描きました。
今回は遠景・中景・近景を意識した構図を取ってみました。
画面内の奥行きを出したい場合、塗りももちろん大事なのですが、構図を取る段階でこの三層に置くモチーフをしっかり決めると、空間が表現しやすくなります。
モチーフの置き方が意識的な分、パースの方は一点透視の単純なものに設定しました。
逆にモチーフの配置がここまではっきりしていない場合は、パースの方を工夫した方が良いかもしれません。
下描き
ラフを薄く表示しながら、作業ごとに新規にレイヤーをつくり、描き進みます。
新規レイヤーは、[レイヤー]パレットの[新規ラスターレイヤー作成]をクリックすると、新規ラスターレイヤーを作成できます。
レイヤー名は、レイヤー作成後に名前部分をダブルクリックすると変更できます。以降、これを繰り返します。
まずは、新規レイヤーをつくって[直線]ツールでパースを決めておきます。
このイラストは「1点透視法」で描かれています。
「1点透視法」とは、対象物を構成する直線が1つの消失点へと収束するように放射線状に描かれる技法です。奥行きを強調したい場合などに使用されます。
・アイレベル
人の目線の高さ、あるいはカメラの高さを表す線です。通常、画像の中央を通るように配置されます。
・消失点
パースの基準となるポイントです。対象物を構成する直線は、消失点に向かって描かれます。
ラフとパースを表示し、何をどこに置くか考えながら新規レイヤーでザッと背景の下描きをします。
更にまた新規レイヤーを作り、先ほどの下描きを元に描き進めます。綺麗な線でなくても良いですが、最低限どこに何があり、どういう構造をしたものなのか検討がつく程度に描きました。
先ほど描いた線画とラフを薄く表示しながら、今度は人物の下描きです。特に複雑な部分は無いので、ゆるい線で良いでしょう。
余計な重なりを消して、下描きの完成です。
ここまでのレイヤー構成です。
次は、この下書きを使ってアナログで線画を描きます。
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