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フィルタの使い方~グラデ彩色~

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
閲覧数 : 5702回 総合評価 : 2件
使用したバージョン:IllustStudio Ver.1.2.0

IllustStudioのフィルタ「効果」のカテゴリーにある[グラデ彩色]を紹介します。

注意!)
フィルタを利用して画像に効果を加えると、アンドゥ(取り消し)回数の限度を超えて画像を元に戻すことはできません。フィルタ効果を利用する場合は画像レイヤーを必ずコピーして、元画像を保存しておくクセを付けておきましょう。元画像を[素材]パレットに登録する方法も便利です。

[1]フィルタを使う

フィルタは選択された画像レイヤーに対して画像効果を与えます。まず [フィルタ]メニューから[効果]を選択してクリックします。


[効果]には、6つのフィルタがあります。なお、この6つの効果は[フィルタレイヤー]にはありません。


フィルタを選択すると、効果内容を調整するための[フィルタ設定]ダイアログが表示されます(一部設定のないものもあります)。それぞれのフィルタではこのダイアログを調整することで必要な効果をもたらすことが可能です。


[2]グラデ彩色

画像の色の濃度を判断して、自分の好きなグラデーションカラーに変更します。


この場合のフィルタの設定は以下の通りです。


[グラデ彩色]ダイアログの右上にある「グラデーションパターン」に従って、元の画像の色の濃度にあわせてグラデーションの色に置き換えます。上記例では、黒から赤、そして白にグラデーションしているパターンになっています。

[グラデ彩色]ダイアログの解説



①ノードと呼びます。グラデーションのポイントになる色を指定します。
マウスポインタでクリックすると左右にドラッグすることができます。
選択されたノードは緑色でマーカー表示されます。
②①のポイント位置を数値で指定します
③グラデーションの色で任意の色を指定します。透明度の設定もここで行います。
④スポイトマークをクリックすると、OS画面上の好きな場所の色をスポイトできます。
⑤描画ツールで利用するメイン描画色とサブ描画色でグラデーションの色を指定します。

グラデーションを作成するときは①のノードを選択して、③「色」(または⑤メイン描画色かサブ描画色)を指定して、グラデーションを作成します。

下図はノードを調整するアイコンです。


①設定されたノード(グラデーションの色)を左右逆に入れ替えます。
②選択されたノード(緑色でマーカーされたノード)を削除します。
③選択しているノードを切り替えます。

■入出力オプション
[入出力オプション]では、グラデーションをかける「元の情報=入力」と「かけた後=出力」の設定を行います。


①[レイヤー参照色]
色の3原色の[R(赤)][G(緑)][B(青)]の要素などからグラデーションをかける情報を得ます。


[レイヤー参照色]を[R値]に設定した場合。


[レイヤー参照色]を[G値]に設定した場合。


[レイヤー参照色]を[B値]に設定した場合。


他に[アルファ値]と[輝度]が選択できます。[アルファ値]は画像の不透明度、[輝度]は画像の輝度を基にグラデーションを作成します。

②[元のアルファを考慮する]
画像のアルファ(不透明度)を参照するかを指定します。[元のアルファを考慮する]をonにすると、画像の不透明度は維持されます。

③[新規レイヤーを作成する]
参照にした画像レイヤーを保存し、新しいレイヤーにフィルタ効果を適用した画像を作成します。元の画像を破壊することがないので、できるだけ[新規レイヤーを作成する]はonにしておきましょう。

・[すべてのレイヤーを参照する]
新規レイヤーを作成する場合のみ、表示されているすべてのレイヤーからグラデーションを作成します。表示されているレイヤーには[用紙]レイヤーも含まれます。

・[カレントレイヤーの上に作成する]
カレントレイヤーの上に、グラデーション効果をかけた新しいレイヤーを作成します。

④[プレビュー]
[プレビュー]をonにすると、グラデーション効果がリアルタイムに確認できます。

■カラーグラデーションデータ
作成したグラデーションは[グラデーションデータ]に保存できます。


①セット:リストからグラデーションのセットを切り替えます。
②メニュー表示:グラデーションセットの追加や削除、名前の変更などを行います。
③カラーグラデーションの取得:グラデ彩色で利用するために登録したグラデーションを取得します。
④カラーグラデーションの登録:すでに登録されたグラデーションを置き換えます。
⑤カラーグラデーションの追加:新規にグラデーションを追加登録します。
⑥グラデーションの削除:指定したグラデーションパターンを削除します。
⑦カラーグラデーションの書き出し:作成したグラデーションを一つずつファイルに保存します。
⑧カラーグラデーションの読み込み:ファイルに保存したグラデーションを読み込みます。
⑨グラデーション名:グラデーションパターン上で右クリックして書き入れた名前が表示されます。
⑩上に移動/下に移動:登録したグラデーションパターンの順序を入れ替えます。
⑪コピー/貼り付け:選択中のグラデーションパターンをコピー/貼り付けします。セットをまたいで貼り付けもできます。

グラデ彩色では、他に画像にガウスぼかしやシャープネス効果をかけてグラデーションをかけることが可能です。
設定が終わったら[OK]ボタンをクリックするとフィルタが適用されます。


[3]グラデ彩色の活用

グラデ彩色を着彩で活用する方法を紹介しておきましょう。


着彩を行う場合にパーツごとにレイヤーを分けておきます。


その際、彩度をつけずに、黒(グレー)だけで影を描きます。作成したレイヤーにグラデ彩色を適用すれば、着彩が可能です。

■肌


影色の情報はそのままに、グラデーションの設定で色合いを変化できるようになります。明るさやレベル調整だけではできない色合いの変化を持たせることが可能です。

■シャツ体幹


■肌+シャツ体幹+シャツ袖


それぞれのレイヤーごとにグラデーションを設定して、彩色を行って作業を完了します。色のバリエーションを用意する場合にも、グラデ彩色の威力が発揮できるでしょう。

コメント
翠河 2014/04/01 08:26
勉強になります