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第10回 合成できませんでした......

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
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(1)映画館のアニメがマンガ映画でなくなった日

この夏も映画館では色んな映画が封切られます。
テーマも様々なら撮影の仕方も様々。ひたすらドキュメンタリーのように撮影する映画もあれば、大がかりなセットを組んでその中で役者を撮影する映画もあります。
さらにはミニチュアを撮影した映像と役者を撮影した映像を合成したり、最近では合成する素材もCGが珍しくなくなり、それどころか、全編CG、生身の役者を使わない映画も作られるようになっています。

いずれも撮影の仕方と映画のテーマは必ずしもイコールではありません。CGや合成がふんだんに使われている映画だからといって、必ずしもSFとは限らず、沈没する豪華客船を舞台にした恋愛映画になったりもするのです。

そんな中、アニメーションの映画というのは、一部の芸術作品を除けば、子供向けのマンガ映画、というのが世の中の相場でした。
ほかの映画は撮影手法で観客が限定されるようなことはありませんでしたから、ちょっと不思議なことです。

もちろん今ではそんなことはないのは、アニメ好きな人ならご存じの通り。子供向けのキャラクターものから、家族で見られる冒険もの、あるいはちょっと子供にはハードすぎるアクションや恋愛ものまで、いろんなテーマの作品が作られるようになりました。
海外ではまだまだアニメーションの映画は子供向けのマンガ映画、という認識が強いようですが、アニメ先進国日本ではあらゆる年齢、趣味の人が楽しめるアニメーション映画が作られています。

――と、そんな話をしたのも、次号の『アニメーションノート』が映画特集だからで......いやあ今回も楽しくも大変な取材でありました。
おかげで前回のこの記事から、だいぶ間が空いてしまったのです......。

 

(2)前回の疑問の答え

記事と記事の間の時間が空きすぎてしまうとどういうことが起こるか、というと......。
前やったことをすっかり忘れてしまうのです!
いやまあもちろん自分でやったことですから、作業フォルダを開いて、タイムシートやら原画データやらを見ているうちに、段々と思い出してくるのですが......、ちゃんと前回メモを残しておけば余計な時間は食わずに済みました。
作業の記録と申し送りはきちんとしましょう。
でないと思わぬトラブルのもとになりますよ。

前回、いくつか疑問を残したまま記事を終わりましたが、やあ、さすがオフィシャルサイトの記事です。
ちゃんと疑問の答えを教わることができました。

■[Stylos]上でのフレームの位置
これをどうやって動かすのか分からなくて、前回ちょっと戸惑ったんですが、正解は以下の通り。

・[レイヤー]パレットで「フレーム」レイヤーを選択。
・[基準フレーム]プレーンをダブルクリック。
・[基準フレーム]ダイアログが表示されるので、数値入力をするか、この状態でならフレーム位置をドラッグして移動させられます。

――なるほど。ほかに、レイアウト作業などでよく行われる、撮影時フレームをどう移動するかガイド的に書き込んでおく、[撮影フレーム]も追加できるそうです。使い方は次の通り。

・[レイヤー]パレットで[フレーム]レイヤーを選択した状態で[新規プレーン作成]ボタンをクリック。

――この[撮影フレーム]はいくつも作れますし、位置の移動はもちろん、サイズの変更、角度などを変えることができます。

■撮影用タイムシートが白紙で出力された
やはり原因は、[Stylos]で作る原動画用タイムシートで、「動画への転記」をやっておかなかったせいだそうです。
これをちゃんとやっておけば、書き出しの段階でちゃんと撮影用タイムシートを作ってくれます。

 

(3)ブレはコピペで作る

前回、原撮でカメラテストをしたわけですが、今回はそれをふまえて作業を進めます。

まずは動画。
キャラクターの口の動きなどは、これまでどおりの中割りをしますが、目の動きはちょっと別のやり方を試みてみました。

そもそも今回のキャラクターの目で、中割りが必要な箇所は最後にちょっと「目がうるうるする」ところだけです。
ほかは原画のままの線でいいので、変に手で描き写そうとしない方がいいと思ったのです。
そこで原画トレースの動画を、ファイルブラウザ上でコピー、そしてペースト
もちろんこれだけだとまったく同じ絵なわけで、動いて見えませんから動いて欲しいところだけ、描き変えてしまいます。

横着なやり方と思われるでしょうが、プロの現場でも、動いて欲しくないところは「合成」といって、別に1枚だけ動画を作っておき、ほかの動いている部分に彩色する段階で合成してしまうのです。別にしておいた部分はまったく同じ絵ですから、まったく動きません。
動かない絵の一部分だけを動かしたい、というときに使われる手法のひとつです。

 

(4)色がつきました

続いて彩色。
まあこちらは見ての通り。

 

(5)さて撮影ですが......

前回の動画では目の中に、ヒロインの画が映るという設定でしたが、実際にはなにも映っていません。
なにしろ、映る絵そのものをまだ描いていなかったので、しょうがないのです。
今回はまずその絵を描いてみました。

......怖っ。

主人公の視点からだと見上げる格好になってしまうので、どうしてもちょっと怖くなってしまいますね。
この絵が、主人公の目に映っている......というのをうまく合成で表現しようというのが、このカットの目論見です。

......しかし、今回大苦戦です。
彩色前の段階で、もう一度[CoreRETAS]上で試験撮影してみたのですが、合成がうまくできません。

前回同様、手持ちカメラで、[CoreRETAS]画面の動きを追ってみました。
(こういうことを繰り返しながら、完成に近づいていっているのです)

どうやら筆者のやりたいことは、[マスク置き換え]という効果で実現できそうなのですが、そこでつまずいてしまいました。
この効果を使うためには「マスク画像」というのを用意しなければいけないのですが、それがどうすれば作れるのかわかりません。
いろいろ試してみたのですが結局今回はわからずじまい
もう連載も残り少ないというのに困ったものです。

 

(6)ここまでできました

それでも、合成以外の部分はなんとかできた気がします。
一応その状態でレンダリングして動画ファイルにしてみました。

次回こそ、合成に成功して完璧なカットに仕上げたいと思います。

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