提供者 : セルシス    更新日 : 2019/03/28    作家 : kona(こな)
閲覧数 : 47724回 総合評価 : 32件
使用したバージョン:CLIP STUDIO PAINT Ver.1.4.0

主線の色を変えたり、全体のバランスを整えていきます。

[1] キャラクターの調整
[2] 光やランプの調整

[1] キャラクターの調整

主線の色を変えます。
線画のレイヤーを選択し、[透明ピクセルをロック]をクリックして色を塗っていきます。[透明ピクセルをロック]についてはこちらをご覧ください。

顔は特に肌になじむよう茶色で塗ります。口は少し赤寄りの明るい茶色で。その他の場所は焦げ茶色の主線に変更しました。

008_001.jpg

光が当たっている部分と、肌のラインはすこし明るい色を塗り重ねます。

008_002.jpg


キャラクターのレイヤーを統合します。
キャラクターの描かれているレイヤーを全て選択します。この状態で[レイヤー]メニュー→ [選択中のレイヤーを統合]を選択します。

008_003.jpg


統合したキャラクターのレイヤーの上に、合成モードが[オーバーレイ]のレイヤーを作成します。その上に、[レイヤー]メニュー→[新規色調補正レイヤー]→[色相・彩度・明度]で色調補正レイヤーを作成します。

[レイヤー]パレットの[下のレイヤーにクリッピング]をクリックし、上記2つのレイヤーをキャラクターのレイヤーにクリッピングします。

008_005.jpg


[オーバーレイ]のレイヤーには紫が少し強くなるように色を足します。色調補正レイヤーでは彩度を少し上げました。

POINT
レイヤーフォルダーの合成モード


今回はキャラクターを一つのレイヤーにまとめてから合成モードを変更しましたがフォルダーの合成モードを変更すれば、そのフォルダー内のレイヤーすべての合成モードを変更することができます。

(例)



最後にキャラクターの耳にピアスを追加しました。

     

[2] 光やランプの調整

更に気になる部分を調整していきます。
壁や天井にぼかしたブラシでランダムな点を打ち、ランプの光の反射を描き入れました。合成モードは[ハードライト]に設定しました。


さらに全てのレイヤーの一番上に、合成モードを[覆い焼き(発光) ]のレイヤーを作成し、画面全体に光を散りばめました。


特に右下のランプの光を少年のズボンに反射させて、幻想的な雰囲気が出るようにしました。

008_010.jpg


キャラを浮き出たせるために、手前にあるランプをぼかします。
背景、ランプのレイヤーを統合します。統合したレイヤーを選択した状態で、ランプを[選択範囲]ツールで選択します。[フィルター]メニュー→[ぼかし]→[ガウスぼかし]でぼかします。上側のランプは少しだけぼかします。

008_011.jpg


手前のランプは特に大きくぼかして距離感を出しています。

008_012.jpg


最後に全てのレイヤーの一番上に[レイヤー]メニュー→[新規色調補正レイヤー]→[色相・彩度・明度]で色調補正レイヤーを作成し、全体の色調を整えて完成です。少し赤みを帯びるようにしました。

クリックすると拡大します。

     

作者プロフィール:kona(こな)  (サイトURL:http://canaria.xii.jp/

イラストレーター、漫画家。可愛さの中に毒がある少年少女を描くのが好き。 ファミ通文庫「B.A.D.」シリーズの挿絵や「まんがタイムきららカリノ」で「こいこいドロップ」を連載中。 他に雑誌のイラスト、漫画を手がけている。

コメント
翠河 2014/03/31 08:05
勉強になります
みっぺーー 2013/11/14 01:01
わかりやすいです
Aflack 2013/01/15 05:18
参考になります!