第20回:新規にファイルを作る3
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※ 使用したバージョン : ComicStudio EX 4.5.4
[1]見開きページを作る
作品ファイル内で見開きページを作りたい場合は、作りたい開きのページのどちらか一方でいいので選択し、上部メニュー[作品]→[ページを見開きにする]でできます。
見開きを作ろうとすると
このような注意書きが出てきますが、これは[取り消し](アンドゥ)でやりなおせない、という意味で、見開きにしたページを、後からまた切り離して2ページの単ページにすることもできますのでご安心ください。
2ページと3ページが合体しました。
このページを開いてみるとこんな感じです。
この状態は、単に二枚の原稿用紙を横に並べただけです。
この原稿用紙はトンボなどを入れるため、印刷範囲より広い用紙になっていますからこの状態で見開きが繋がった絵を描いてしまうと、間のタチキリ外枠より外の部分の用紙に描かれた部分は印刷範囲からはずれてしまい、印刷では抜けてしまうことになります。
見開きで繋がった絵を描きたい場合は、絵を描く前に[トンボを合わせる]作業をします。
上部メニュー[編集]→[トンボを合わせる]です。
[トンボ・基本枠]のプロパティが開き、[トンボを合わせる]がオンになっていますので、見開きで繋がったページの絵を描く場合はこの[間隔:0.00mm]のままでOKです。
[トンボを合わせる]がオフだと、こういう状態になります。
この[トンボを合わせる:間隔]の設定で、同人誌の表紙の表1+背厚+表4の絵を見開きで作ることもできます。
ただし、この[間隔]は、1ページについて隣りのページとどのくらい間隔を開けるか、という設定なので、ここの数値は本の[背厚÷2]にする必要があります。5mmの背厚の本なら、ここの設定を[2.50mm]にする、というわけです。
[OK]を押すと、トンボが合わさった状態のページになります。
このトンボの状態は、[レイヤー]パレット[用紙]カテゴリの[トンボ・基本枠レイヤー]のプロパティの[トンボ・基本枠]タブを開いても変更できます。
上図のプロパティ画面を見るとお解りのように、このタブ内の設定項目は用紙設定にもあったものがほとんどですよね。
ここでもこのページのグレーアウトしていない[内寸]などの項目は変更することができます。
見開きページの繋がった絵
作品ファイルのページプレビューではこんな感じ
[2]見開きページを単ページにする
見開きにしたページを単ページにすること自体は、該当する見開きページをページプレビューで選択して、上部メニュー[作品]→[ページを単ページにする]で実行できます。該当ページを開いている状態でもできます。
ただしその場合、またがって描かれた絵は、トンボなどは考慮されず用紙のぎりぎり端まで入ることになりますので、絵が印刷範囲内から出てしまうことになります。
絵の描かれているレイヤーをすべてトンボの内側に移動させて対処するという方法もなくはないですが、トーンなども貼られている場合、模様の位置が動いたりなどして案外作業に手間取ったりします。
いったん見開きページにして作業をしたページは、単ページには戻さない方が色々面倒がないんじゃないかと思います。
と言っても、入稿するファイルに書き出しをする場合には単ページとして扱えないと困るよ、という場合も多いと思いますが、コミスタで見開きページになっているままでも、書き出しのオプションに[見開きを分けて出力]という設定があります。ちゃんとトンボの位置通りにそれぞれのページが書き出されますので、絵を移動させる必要はありません。
そんなわけで見開きページは、最終的にそれぞれを単ページにしたファイルが必要な場合でも、コミスタ上では見開きのまま置いておいた方がいいかと思います。
[3]新規ページファイルを作る
単ページの新規ファイルを作る場合は、上部メニュー[ファイル]→[新規作成]→[ページ]から作成できます。
また、上部のツールバー内の[新規作成/ページ]アイコンをクリックでも作成できます。
[新規ページ]ダイアログが出てきます。
[新規作品]ダイアログと似ていますが、項目は少ないですよね。[作品情報]等もありません。
[ページ]ファイルというのは基本的には単ページのものですが、[ページ構成:見開き]を選択すれば見開きのページも作成できます。
[トンボを合わせる]など、作品ファイル内の見開きページと同じような操作ができますが、ページファイルの場合は、切り離して2ページ分の単ページにすることはできません。
用紙テンプレートの選択などは、作品ファイルの時と同じです。
ユーザーテンプレートも選択できますし、作品ファイルの時のように新規設定の用紙を作成して使用することもできます。
[4][寸法指定]タブ
[新規作品]ダイアログにも[新規ページ]ダイアログにも[寸法指定]というタブがあります。
ウィンドウの画面自体は[用紙の新規作成]で出てくる設定ウィンドウとほぼ同じです。
ここで設定した用紙で、作品ファイルやページファイルを作成することができますが、このタブで設定した用紙は[テンプレート]には登録されません。
次回以降も使う可能性のある用紙設定の場合は[用紙テンプレート]タブから[用紙の新規作成]で登録しておく方が便利です。
この[寸法指定]は、今回一回きりかな、という用紙の設定の時にこちらで新規作成をするのがいいと思います。
なお、一回きりの設定だと思って[用紙テンプレート]に登録せずにファイルを作っちゃったけど、後からやっぱりその設定の用紙テンプレートが欲しくなった、という場合は、作品ファイルやページファイルから用紙を[テンプレートとして登録]することができます。
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