2.描いた線画を加工しよう
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ベクターレイヤーで描かれた線画は、拡大しても線が荒れることはないですし、部分的に縮小しても線の太さを自動的にまわりに合わせることができます。変形、線補正、トリミングなどもしやすく、あとからの加工に向いた描画方法です。
[1]基本的な拡大・縮小・変形
■べクター線の特徴
ラスターレイヤーは1ドットずつのピクセル(点)を利用して絵を描くレイヤー。拡大すると点の集まりであることがわかります。一方ベクターレイヤーはパス(数値データ)で描かれています。点と点を曲線でつないだものです。そのため、ベクターレイヤー上で描いた絵は、拡大したり加工したりしても、線が荒れることがありません。
■拡大・縮小する方法
ベクターレイヤーで描いた個別のパーツを選び、それだけを変形してみましょう。選んだ状態で[オブジェクト]ツールの[ツールプロパティ]内にある[操作]タブをクリックします。ここで、拡大・縮小・回転・自由変形などできます。また、キーボードの「shift」を押すことで等倍に戻すこともできます。
■線の太さも一緒に変更
ベクターレイヤーでは、拡大・縮小する際に[ツールプロパティ]内にある[拡縮時に太さを変更]にチェックを入れることで、線幅も一緒に変更されます。縮小して小さくなったのに線は太いまま、逆に拡大したら線が細い…、といった状況にならずにすみます。[操作]タブ内の[自由変形]などでも、この設定は適用されます。
細い線
太い線
[2]さらに線を加工するには
■線の太さを変えよう
すでに描いてある絵でも、あとから線の太さを変更することができます。細いと思われる場合は、[オブジェクト]ツール→[ツールプロパティ]で太さを変更しましょう。方法は簡単。線を選んだ状態で[ツールプロパティ]の[ブラシサイズ]の数値を変えるだけです。
■線の質を変えてみよう
次に、線の質を変えてみましょう。変えたい線を選んだ状態で、[オブジェクト]ツール→[ツールプロパティ]内の[ブラシサイズ]の右項目をクリックします。すると[ブラシサイズ影響元設定]が表示されるので[ランダム]にチェックを入れてみましょう。アナログな線に変わります。ほかにも、筆圧、傾き、速度などにチェックを入れると、さまざまな線質に変更できます。
■線を変形してみよう
ツール[線修正]のサブツールでは、ベクター用の修正ツールが用意されています。その一部を紹介します。
●[ベクター線つまみ]は、一部の線を移動することで、思ったように描けなかった線画を部分的に修正できます。
●[ベクター線単純化]は、ガタガタに荒れている線を、きれいな直線や曲線に修正することができます。
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