6.描き込む!(機関車編)

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30    作家 : バーニア600
閲覧数 : 8860回 総合評価 : 3件

新規レイヤーにて曖昧だった部分を明確化します。基本的には背景編と一緒なので全体図は割愛。一気に細部の塗りに移行します。窓枠や手すりを[直線]ツールにて作画。 直線は直線でガッツリ引くことで一気にメリハリが出ます。 ワイパーや電熱線等、必要とあれば入り抜き機能を使い、線に強弱を追加。

また、機関車では敢えて線画を少し残すようにしました。 これは、機関車をキャラクターと捉えようと模索したため。 通常、アニメでは背景は線画ナシ、キャラはアリで描かれます。 それに倣い、実行。

こうすることで、互いにメリハリが効いた関係になるワケです。某新劇場版を観た時にですね、それ強~く思ったワケですよ。電柱はキャラクターなんだと(何)。

機関車


描き込みその2。 いつものごとく[レイヤー]パレットの[透明部分をロック]にチェックし、色を馴染ませます。と同時に、金属的質感の描き出し作業。 エッジ部分を意識して塗ると、ソレっぽくなります。

機関車


描き込みその3。ライト等のレンズ詳細を描き込み、仕上げにワンポイントでホワイトを入れます。この一発の白い点が入るだけで、一気に表情が変わると言うのはキャラクターの目と同様です。

機関車


フィニッシュ!

第2回完成イラスト


改めて全体図を見て、陰影やホワイト等の微調整をします。この段階で、基本彩色の全工程が終了。お疲れさまでした。

次の工程では、ココにいよいよ魔法のクスリ、光彩処理を施工。陰影の最終調整やナンバリングの作成等の、メイクアップも実行します。乞うご期待!

 

作者プロフィール:バーニア600  (サイトURL:http://sakuradima.harisen.jp/

イラストレーター。サークル「さくらぢま」所属。最近の代表作にDVD『EXIT TUNES PRESENTS pixivの殿堂』ジャケットイラストなど。自転車の発電ライトの音が、国鉄型電車のモーター音に聴こえてならない鉄道マニア。

コメント
翠河 2014/04/01 22:53
勉強になります