7.メイクアップ開始!
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「光と影の表現」と言いつつ、あんまり光彩について触れてなかったこの連載。 ようやっと「約束の場所」へ到達でございます(何)。はたして連載にしてよかったのかという疑問も、今日までの記憶。
創作物は、完結してこそ意味を成す!
1.キズの表現
光彩処理前の下準備その1。歴戦の証、傷の表現をします。
こういう細かい情報の積み重ねが、いろんな妄想を構築する原動力だと想うのです。実写ではそれほど目立たない部分ですが、絵では多少誇張した方が“らしく”見える不思議。似顔絵における、サンマさんの歯と同一理論だと思うのです(謎)。
傷(と言うか凹)の基本的な表現は、下図参照。「傷に見える」と言うのが正しいかも知れません。マンガなんかではお決まりの記号ですね。光源が上図の場合、面に対しカゲ部は暗く、反射部は明るくなります。傷が凹の場合、光源→カゲ→反射の順に。逆に凸の場合は、光源→反射→カゲの順になります。
2.ナンバーを入れる
機関車の名札、ナンバープレートを表現します。鉄道マニアの部屋を表現する場合、とりあえずコレがあれば「らしく見える」便利なパーツの一つです。有名なモノにSLのプレートがありますが、「なぜ」がつくほど高値です(ドーデモイイ)。
順を追って説明すると、
(1)テキストをタイプ
(2)ラスタライズ後に自由変形
(3)[透明部分をロック]して色調整
(4)質感表現をしてフィニッシュ!
コイツが入ると、それまで機械だったモノが一気に「機関車」として成立します。やはり名前は大切なのです。
3.最終色調整
光彩処理前の色味最終調整です。新規レイヤーの[乗算]モードにて、基本画像に上図右の陰影効果を足します。各パーツでバラけていた色調をここで一気に統一。頑張って描いた部分も必要とあれば塗りつぶします。もったいない気もしますが、全部をそのままにしておくと、単にうるさい絵にしかなりません。捨てる勇気。戦艦のラッタルの数まで合わせて頑張って描いたのに、全部真っ黒に塗り潰された某カントクの苦難に比べればっ!
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