提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30    作家 : 風上旬(かざかみしゅん)
閲覧数 : 10789回 総合評価 : 0件

続いて、この絵から「夜」を作ります。

元絵


まずは肌の部分です。

肌


肌色の1段階目の肌色はそのまま変更せずに、2段階目以降の肌色のレイヤーを[フィルタ]→[色相・彩度・明度]を使用して、肌色から紫がかった色に変更します。基本的には「夕焼け処理」のときと同じですが、「夜」のほうが色を調整する箇所が多くなります。

肌


続いて、ウサギのぬいぐるみです。

ぬいぐるみ


ウサギの白色はそのままに、影部分を紫がかった色に変更していきます。ずいぶんシックな色合いになりました。

ぬいぐるみ


服の部分にも「夜処理」を施していきます。

服


上着、スカート、エプロン部分それぞれのパーツのいちばん上のレイヤーに紫色のレイヤーを作り、レイヤーの[合成モード]を[スクリーン]に設定します。そして[不透明度]を70%ほどに下げると、全体的に紫色をまとったような感じになります。人物部分の他のパーツ、髪や目やリボンなども同様に[色相・彩度・明度]フィルタを使うか、[スクリーン]合成のレイヤーを上から重ねるなどして色調を変え、夜の感じを出します。

服


背景にも同様の処理を施します。

背景


[色相・彩度・明度]で彩度を落とし、色相を紫色よりにして落ちつかせました。

背景


今度は絵全体にフィルタをかけていきます。

紫


合成モード[ハードライト]のレイヤーに、紫色のグラデーションを左から右にかけました。

フィルタ


同様に[ハードライト]合成のレイヤーに、くすんだ緑色のグラデーションを左から右にかけました。

フィルタ


合成モード[スクリーン]のレイヤーを作成し、左上方向にブラシをかけました。色は青色[不透明度]57%です。

フィルタ


合成モード[オーバーレイ]で右下方向にブラシをかけました。色は紫色[不透明度]100%です。

フィルタ


最後にもう1枚合成モード[スクリーン]で左上方向にブラシをかけました。色は紫色[不透明度]100%です。

フィルタ


これで「夜処理」は完成です。月夜に輝く美しい趣の絵になりました。

完成イラスト 風上旬(夜)

クリックすると拡大します。

「夜の表現」を動画でご覧になりたい方はこちらから再生してください。
本動画は1.1.0以前のバージョンで制作しています。
 

作者プロフィール:風上旬(かざかみしゅん)

漫画家/イラストレーター。ギャグが得意な萌え作家。メロンブックスの「めろんちゃん」で知られるほか、最近ではNHK BSの番組「ザ☆ネットスター!」の第2期OPイラストも担当するなど多方面で活躍中。

コメント
コメントはありません