4.重ね塗り
提供者 : セルシス
更新日 : 2015/06/30
閲覧数 : 20988回 総合評価 : 2件
閲覧数 : 20988回 総合評価 : 2件
重ね塗りをして、さらに絵に深みを与えていきます。下塗りの手法と同じように、まず線画レイヤーの下に新規レイヤーを作成し、レイヤーの合成モードを[乗算]にします。先ほど塗った、影ベースレイヤーの筆の流れに沿って塗っていくようにすると、重ね塗りをしてもガサガサしたり、ぼやけたりせずにまとまりのある絵に仕上がっていきます。
ここからはほぼすべて、[水彩]ツールの[ツールセット]パレットから[水彩毛筆]を選択して塗っていきます。木や水面の部分には、絵の具の量は少なめにして、明るく彩度の高い色を薄く重ねてなじませていきます。
[水彩]ツールで着色した上から透明色を重ねると、アナログ画材で絵の具を塗った上から水をにじませたようなタッチと同じような表現をすることができます。
この手法を使い、水面の部分は「水の波紋に沿って塗り重ねをする」→「透明色を選択して色をにじませる」という作業を繰り返していきます。
立体感を強めるために、物体と地面の境目の影を濃くしました。
他の部分も、全体のバランスに注意しながら、どんどん濃い色を重ねていきます。
また、着色ラフの時に設定した光源を意識し、光の当たる部分を透明色で削りました。
背景とキャラが同系色で全体的にぼやけている感じがしたので、背景に濃い色を塗ります。
こうすることで、キャラクターの存在感がより強くなりました。
これで重ね塗りはひととおり終了です。
コメント