3.下書き
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描くものが決まったので、いよいよ、ラフの作成を始めます。
ラフは基本的に「当たり」→「下書き」→「仮塗り」の手順で進めます。
・キャンバスの作成
まずは絵を描くためのキャンバスを作ります。
(1)[ファイル]メニュー→[新規作成]を選択します。
(2)表示される[新規作成]ダイアログを設定します。
色々な設定項目がありますが、後からキャンバスサイズ等は変更可能なので、とりあえず作っちゃいます!
今回はB5サイズで、解像度はカラー印刷時によく使われる350dpiにしました。
[規定のサイ]を「B5(350dpi)」に設定して[OK]をクリックします。
これでキャンバスができました。
解像度って何?っていうと、印刷時の細かさで、数値が大きくなるほど細かくなります。
一般的に、カラー印刷が前提の場合350dpiあれば十分みたいです。
詳しく知りたい人はインターネット検索しましょう!
・当たりを描く
まずは、当たりを描いていきます。
[レイヤー]パレットの「レイヤー名」をダブルクリックし、[当たり]に変更します。
「当たり」は、立体やレイアウトを意識し易いように、単純な線で、大体の位置やバランスを決めて行く作業です。
ディテールを描いて行く基礎にするので、ここでは細部を気にせず、複雑な形状を、単純な図形に置き換えて描いていきます。
ポイントは、全体のシルエットや、立体を意識することです。
左の構図だと、手前側の足が、奥側の足と一体化してしまっていて、イマイチかな?
完全に交差させてみました、少し立体的になったと思います。
足を交差させたことで、バランスが右寄りなっていたので、合わせて腕の位置も変更。
左側の構図に比べて、右側の構図の方が立体的で、動きも出てるようになったかと思います、どうでしょう!?
大体の当たりが取れました、背面の筒状の物体は飛行装置を描きこんで行く予定です。
筒の中心から引かれた直線は、今後細部を描くときの指標に、と引いておきました。
当たり取りは地味な作業ですが、完成イメージに大きく関わる作業なので、納得するまで当たり取りをしましょう!
・ディテールを描く
続いて、当たりにそってディテールを描き足していきます。
ここでも、意識することは立体とシルエットです。
まだまだ下書きですので、思い切って変更を加えていきましょう。
といっても、今までの作業で、当たりもデザインも決めてあるので、あまり難しいポイントは無いと思います。
・仮塗り
大体形ができてきたので、ざっくりと[水彩]ツールの「平筆」で仮塗りをします。
(1)[レイヤー]パレットの[新規ラスターレイヤー作成]ボタンをクリックし、新規ラスターレイヤーを作成します。
(2)新規に作成したレイヤーをドラッグ&ドロップして「当たり」レイヤーの下に配置します。
(3)レイヤー名を「仮塗り」に変更しました。
[水彩]ツールの[ツールセット]、[平筆]で仮塗りをします。
仮塗り途中、メカパーツが「飛行装置」では無く、「武器」に見えてきてしまったので、若干デザインを変更。
全体のバランスを見て良さそうなら、キャラクターの下書きは完成です。
・背景下書き
続いて、背景の下書きですが、背景を描くにあたり、キャンバスサイズを変更します。
(1)[編集]メニュー→[キャンバスサイズの変更]を選択しできます。
(2)[キャンバスサイズの変更]ダイアログで[幅]:「3600」、[高さ]:「3000」に変更し、[OK]をクリックします。
(3)キャラクターの背面に、新規でラスターレイヤーを作成して、平筆でざくざくと、遠くに建造物をかきます。
(4)宝石の発光を際立たせるために、宝石の背面を暗くしたかったので、バックに建物がくるようにしました。
(5)さらに建物の背面に空を、建物の手前に電柱っぽい物を描きました。それぞれ新規レイヤーを作成し描いています。
空には、頭の輪郭が背景に溶け込んでしまわないように、雲を調節して配置しました。
これで、大体の完成イメージができたので、細かい造形は後々整えていこうと思います。
今後レイヤーが増えて行きますが、[レイヤーフォルダ]を使うと管理しやすくて便利です。
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