6.基本的な着色
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6.基本的な着色
下塗りが完了したので、着色作業に入ります。
ここでは、1.ブラシ紹介で紹介した「平筆」を使って、不透明パーツを着色していきます。
まずは全体を大まかに塗って色のバランスを見ます。
光を意識する時、暗い物体に光を当てていく方が、とらえ易いと思います。
なので、まずは全体を影色で塗りつぶします。
着色時の色選びのコツを下の方でご紹介していますが、こちらから別窓表示もできます。
参考にしながら作業してみてください。
塗りつぶし方法は、透明部分をロックしてあるので簡単です。
(1)色を変更したいレイヤーを選択します。ここでは肌の色を変更します。
(2)[カラー]パレットから影の色を選択します。
(3)[編集]メニューから[塗りつぶし]を選択します。
肌の色が塗りかわりました。
同様の手順で不透明パーツの全てのレイヤーを影の色に変更します。
続いて、メイン光を当てます。
今回は右奥からキャラクターに当たっています。
おおよその位置に明るい色を置いていきます。
明るい色を選択して、「平筆」で塗って行きます。
これでも大体問題無いように見えますが、今回は逆光気味なので、サブ光も用意します。
メイン光が太陽だとしたら、サブ光は地面等から反射してくる反射光です。
今回は左手前からのサブ光です、メイン光よりも暗めの色で塗ります。
これで、大体の色味が決まりました。
続いて、細部を塗り進めていきます。
細部を塗り進める時は、ブラシサイズを、ショートカットで変更しながら塗っていきます。
[Ctrl]キー + [Alt]キーを押しながらドラッグすると、ブラシサイズを素早く変更できます。
光があれば陰もある!
という事で、物体が落とす影にも注意しながら塗ります。
大雑把に落ち影をつけるだけでも、それなりに立体感が出ます!
また、大まかに色を置いた後は、[スポイト]ツールを使って、キャンバスから色を拾いながら塗り進めているので、私はペンタブのサイドスイッチに、[スポイト]ツールを割り当てて使っています。
ちなみに、スポイトされる位置は、ブラシの中心ですので[ファイル]メニュー→[環境設定]から、カーソルを[ブラシサイズとドット]に変更しておくと、スポイトし易いです。
そんなこんなで不透明部分に関しては大体塗れました。
この段階では目にハイライトを描き入れていないので、ライティングの効果も手伝って、なかなかに怖い表情ですね…
というわけで、ハイライト用のレイヤーを作成して、ハイライトを描き入れます。
ハイライトが入るとほっとしますね。
何故、レイヤーを分けるかというと、線画の上からハイライトで塗りつぶしたいので、そのようにしています。
被せたい線画レイヤーよりも上の階層にレイヤーを配置しています。
着色時の色選びのコツ。
私は、大体この基準で色を選んでいますが、 実際の作業では感覚に頼る部分も大きいので、仮塗りしながら調節しています。
これで基本的な着色がほぼ終わりましたので、次回は金属・クリアパーツ・宝石の着色を進めたいと思います。
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