8.クリアパーツ着色
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続いてクリアパーツの着色です。
クリアパーツの下には、他のパーツのディテールが塗り込まれている状態です。
今回は、主に光沢を描きこむようにして、透明感を出そうと思います。
まず、クリアパーツの、着色レイヤーの[レイヤー合成モード]を変更します。
[レイヤー]パレットから[レイヤー合成モード]を変更したいレイヤーを選択し、「通常」となっている個所をクリックし表示されるメニューから変更したい[レイヤー合成モード]を選択して変更します。
女の子のクリアパーツと羽は「焼き込みカラー」、メカのクリアパーツを「オーバーレイ」にしました。
この時、フォルダ外のレイヤーに対しても、[レイヤー合成モード]を適用させるために、クリアパーツの着色レイヤーが含まれたフォルダの[合成モード]を「通過」にしておきます。
だたし、完全に通過させてしまうと、何も表示していない白背景に対して、[レイヤー合成モード]を適用したレイヤーも真っ白表示になってしまう場合があるので、キャラクターフォルダのみ、着色後に「通過」する事にします。
フォルダのレイヤー合成モード「通過」
レイヤーフォルダを選択した場合のみ設定できる[レイヤー合成モード]です。
デフォルト(レイヤー合成モード:通常)の状態ではレイヤーフォルダ内に格納された、フィルタレイヤーの効果やレイヤー合成モードはフォルダ内のレイヤーにのみ適用され、フォルダ外のレイヤーには影響をあたえません。
フォルダのレイヤー合成モードを[通過]にすると、フォルダ外のレイヤーにも影響を与えるようになります。
光沢と内側からの映り込みを、それぞれ、新規レイヤーを作成して明るい色で描き足します。光沢は殆ど白に近い色です。
光沢を塗る時のポイントですが、筆圧を加減して、半透明のグラデーションになるように塗ります。
次に、光沢と内部光映り込みの、[レイヤー合成モード]を変更します。
「光沢」の[レイヤー合成モード]を「加算(発光)」に、羽の「内部光の映り込み」の[レイヤー合成モード]を「オーバーレイ」に、メカはハッキリと映り込んで欲しかったので「加算」しました。
クリアパーツに、光沢が入っただけで大分雰囲気が出ました!
続いてガラス管も塗っていきます。
ガラス管は奥行きがあるので、まずは奥側の着色から始めます。
ガラス管根元の部分に、リング部の影が落ちています。
ガラス管奥のレイヤーは、[レイヤー合成モード]を「焼き込みカラー」にしました。
宝石を挟んで、手前側のガラス管の光沢を描き込みます。
レイヤーも、宝石を挟んで手前に作成します。
ここでは、他のクリアパーツの時と少し違う塗り方の紹介をします。
まずは、光沢を描きいれたい箇所に新規レイヤーを作成して、真っ黒に塗りつぶします。
ガラス管を着色したレイヤーを[Ctrl] + クリックして、レイヤーの着色した個所から選択範囲を作成すると、楽に塗りつぶすことができます。
次に、光沢部分を明るい色で塗っていきます。
サブ光を受けいる面が左手前、右奥がメイン光です。
光沢を塗り終えたら、「レイヤー合成モード」を「スクリーン」にしました。
この光沢の塗り方は、透明度を気にしなくて良かったり、[透明度をロック]が使えますが、[レイヤー合成モード]に制限があるので、場合によって使い分けています。
このままでも十分ですが、ガラス管の先端はグラデーションで色を濃くしたかったので、「光沢」レイヤーの上に新規レイヤーを作成して、グラデーションになるように平筆ブラシで色を乗せます。
[レイヤー合成モード]を「焼き込みカラー」にしたらガラス管は完成です。
なかなか深みが出たのではないでしょうか!
これで、クリアパーツは一通り塗り終わりました。
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