4.背景の仮塗り
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キャラの線画がやっと終わって、さあキャラを塗るぞ、といきたいところですが、私の場合は大抵背景から塗り始めます。完成図を想定しやすいことと、キャラクターの彩色の際に背景の環境光がわかりやすいからです。
まず全体の絵面を決めるため、ざっくりと完成を想定した仮塗りをします。
塗りで使うブラシは主に油彩ブラシをカスタマイズしたもので、場所によってはデフォルトのエアブラシ「ふんわり」なども併用しています。
カスタマイズのブラシは、以下のような設定で使っています。
●油彩筆
ブラシの境界が常にくっきりしていて、大きなブラシサイズでは草木などの表現に使います。
●水彩オリジナル1
混色しやすく、ブラシサイズを小さくすると適度にくっきり描ける
●水彩オリジナル2
混色しやすく薄めの描き味
いずれも自前のテクスチャなどは使わずにIllustStudio内の設定で作ったものです。
今回はひとまずこの設定で落ち着きましたが、ブラシ形状や質感の種類など、もっと設定を探る余地があるので、後々カスタマイズしていきたいところです。
また、ショートカット設定で[ツール]タブの[メインカラー]と[透明]に「D」キーを割り当てて、これらのブラシを消しゴムとしても使っています。
ショートカットの変更方法について詳しくは「1.作業環境のカスタマイズ」をご覧ください。
透明色で消しゴム
[水彩]ブラシなどの描画系ツールで透明色を選ぶと、ツールの描き味を持った消しゴムとして使用することができます。
仮塗用のレイヤーを新規作成します。
レイヤー名を「仮塗り」に変更し、「背景ラフ線画」レイヤーの下に配置しました。
背景を描画するレイヤーをフォルダにまとめておくと、便利です。
上記の「油彩ブラシ」で、和、青空、桜の要素を抑えつつ、試験的に色を置いていきます。
漆喰塗りの家屋と桜の雅な組み合わせが気に入ったので、この方向性で進めることにしました。
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