10.背景のディテールアップ

まずは、背景に点景のキャラを追加します。
「5.背景の塗り込み」で雲を描いたときのように、まずは暗い色でシルエットを描きます。

(1)「背景」レイヤーの上にレイヤーを新規作成し、暗い色でキャラのシルエットを描きます。

(2)キャラのシルエットを描いたレイヤーの上にレイヤーを新規作成し、[レイヤー]メニューから[下のレイヤーにクリッピング]を選択します。

(3)中の明るい色を浮き立たせていきます。

街の番兵が描けました。

同じ手順で街の住人や参拝客をイメージしつつ、階段に人物を追加。

鳥はラフの印象よりもあまり目立ってませんが、自然豊かなイメージ要素として描いておきます。

上空右上の鳥人はのん気な性格で、怒っているほうの鳥人を見て笑っているというような体裁にしました。（表情はほとんど見えませんが）

以上で遠景のキャラはひとまず終了です。

続けて、背景が暗くコントラストも高めなので調整します。
背景を統合しないまま全体を調整したいので、「フィルタレイヤー」という機能を使って補正をかけようと思います。

(1)背景の一番上のレイヤーを選択します。

(2)[新規フィルタレイヤー作成]ボタンをクリックし、[レベル補正]を選択します。

(3)表示された[レベル補正]ダイアログの設定を、下図のようにスライダーを動かしました。

(4)[レベル補正]ダイアログの[OK]をクリックすると設定が確定し、フィルタレイヤーが作成されます。

さらに、[合成モード]「比較(明)」のレイヤーで、中景～遠景に青紫の色を塗り、遠近感を高めます。

(1)[レベル補正]レイヤーの下にレイヤーを新規作成し、[合成モード]を「比較(明)」に設定します。

(2)青紫の色で中景～遠景を塗ります。

比較(明)モードは、影の部分のみの色を変化させてくれるため、影の色に統一感を出したいときによく使ったりします。
配置や明るさを微調整して背景が完成形となったので、次は再びキャラクターに戻って色を調整しました。