10.キャラの彩色
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■肌
まずキャラクターの肌から塗っていきます。
肌のベース色を塗ったレイヤーに直接彩色するため、ベース色からはみ出さないように透明部分に描画ができないよう設定します。
[レイヤー]パレットから[透明部分をロック]をクリックします。
これで透明部分に描画できないようになり、ベース色からはみ出さなくなりました。
下のレイヤーでクリッピング
ベース色を塗ったレイヤーではなく、別のレイヤーに彩色していく場合[下のレイヤーでクリッピング]機能を使用すると、ベース色を塗った場所からはみ出さなくなります。
(1)ベース色を塗ったレイヤーの上に新規レイヤーを作成します。
(2)[レイヤー]メニューから[下のレイヤーでクリッピング]を選択します。
ベース色を塗った場所からはみ出さなくなります。
[下のレイヤーでクリッピング]の他に[クリッピングフォルダ]を使用する方法もあります。
[クリッピングフォルダ]について詳しくは、機能解説!トラの巻「クリッピングを活用する」をご覧ください
使用ツールは[鉛筆]ツールの「シャーペン」です。ツールの[不透明度]をかなり下げ、下の色を透かしながら重ねていき、複雑な色合いを出していきます。
薄めの色から徐々に濃い色を重ねていく感じです。
[サイズ]や[不透明度]は調整しながら描きます。
ブラシサイズの変更
ブラシサイズの変更はショートカット[Ctrl]+[Alt]+ドラッグを使うとスムーズです。
頬や目元などは赤・赤めのオレンジを多めに。鼻付近には明るめの黄色をうっすら入れたり、影の部分には紫や緑色をうっすら入れたりしています。
■髪
髪の毛を塗ります。
髪のレイヤーも[透明部部をロック]に設定し彩色します。
手前に張り出している部分には彩度高めの色を、奥にひっこんでいる部分には彩度低めの色を塗っています。
基本的に、彩度の低いものより彩度の高いもののほうが、手前に出っ張って見える性質があります。
レイヤーを新規作成し、[レイヤーの合成モード]を[加算(発行)]に設定しハイライトを描き込んでいきます。
少しハイライトが強すぎたのでレイヤーの不透明度を「60」くらいにします。
■手・足
足・手なども顔と同様に塗ります。
キャラの左側にあるステッキが光源となるため、右手の手のひらは光を受けてひかっているように陰影を付けています。
■服
スカートの線画が悪目立ちしてしまっているので、スカート部分の線画を[水彩]ツールの「塗り&なじませ」でスッとなぞります。
服部分にも、隠し味要素として、なるべく色々な色を使うようにしています。
このスカートのベース色は薄ピンクですが、要所要所に緑色や青、黄色などを入れているのが分かると思います。
また、モチーフの影部分には寒色を入れるようにしています。
スカートの生地はごく薄いものを想定しているので、服レイヤーの上にレイヤーを新規作成し、透けた足を描きます。色は足部分から[スポイト]ツールで持ってきます。
透けている印象がうまく出るようレイヤーの[不透明度]を調節します。
スカート全体の色をもう少し明るくしたかったので、スカートのレイヤーを複製し、その複製した[レイヤー合成モード]を[加算(発光)]に、[不透明度]を「15%」程度に下げ、重ねました。
服も同じように塗っていきます。キャラの左側のステッキが光源になるので、それを意識しながら陰影を付けていきます。
■金属アクセサリー
腰の小物を塗ります。
服のレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、レイヤー名を「少女装飾具」にします。
金属質な質感の小物なので、色のコントラストは強めに彩色します。
ベースが塗り終わったら、線画の上に新規レイヤーを作成し、レイヤー[合成モード]を[加算(発光)]に設定します。
オレンジ色や水色でキュッと強めにハイライトを入れます。
[エアブラシ]ツールで薄くピンク色の光も入れて、より光沢感のある印象にします。
金色寄りの金属を描く際、ベースカラーは黄色ではなく茶色にしたほうが、ハイライトとの明暗差が大きく出てより金属っぽくなります。
■宝石
上に乗っかった宝石を描きます。
宝石の「面」をそれぞれ別々の色で塗ります。
一番上に新規レイヤーを作成し、「[合成モード]を「加算(発光)」に設定します。
宝石の面は無視してざっくり色を乗せます。この際も、ツールの不透明度は下げ、下の面が透けるようにしています。
これによって、宝石の同じ面のなかでも加算レイヤーが掛かっている部分、掛かっていない部分で違う色になるので、複雑な色合いになります。
キャラクター部分が塗り終わりました。
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