10.脇役キャラクターの制作

こんにちは、壱です！さてさて今回は、背景の作成ならびにレイアウト作業に入ろうと思います！

始めに作成したラフ画をご覧ください・・・
前回までで手前のメインイラストが完成したので、今回は背景（灰色部分）の脇役キャラクターたちの横顔イラストを作成します。

背景のイラストは、複数の脇役キャラクターの横顔カメラ目線イラストを配置する構成です。
作成の方法としては、ラフ画のように全キャラクターが並んでいる絵を描くのではなく、一体ずつ描いて最後にレイアウトするという手順で制作します。この方があとから調整や修正がしやすいですし、なにより柔軟な気持ちでレイアウト作業に臨めます。

メインイラストは線をきっちりと引いたイラストですが、それに対して背景のイラストはラフなタッチにし、色塗りはフルカラーではなくモノトーンで仕上げ、メインとバックのギャップを大きくしてみようと思います。

さあ、完成イメージがつかめてきました。
それでは、さっそくイラスト作成に入りましょう！

(1)まずキャンバスを用意します。
キャラクターのバストアップイラストなので、[規定のサイズ]からB5(350dpi)にて新規作成します。

(2)背景はラフなタッチにしてみようと思うので、[ペン]ツールではなく[鉛筆]ツールで線を描きます。
[鉛筆]ツールを長押しして[ツールセット]パレットを表示させます。今回は、ラフタッチでありながらシャープな描き味が表現できる[シャーペン」を選択しました。

(3)あとは一気に描く、描く、描く！
ラフなタッチを出すのが目的なのできれいな線を描こうとせず勢いでガシガシと描きます。
[鉛筆]ツールと[消しゴム]ツールをショートカットで交互に切り替えながら、どんどん描いていきます。

(4)線画を描き終えたら、下塗りです。その前に、塗り損じを見逃さないために新規レイヤーを作って線画の下に置き、暗い色で塗りつぶしておきます。

(5)下地カラーを作成するためにまた新規レイヤーを作成します。レイヤー名を「カラー」に変更します。
モノトーンにしたいので1色で塗りつぶします。

ここはペンツール内の[G]ペンでガシガシを塗りつぶしました。

(6)さらに新規レイヤーを作って、「カラー」レイヤーの上に配置します。レイヤー名は「シャドウ」に変更します。
「シャドウ」レイヤーをアクティブにして、右クリックして表示されるメニューから[下のレイヤーでクリッピング]を選択します。[下のレイヤーにクリッピング]に設定すると、「シャドウ」レイヤーに塗った色が下のレイヤー（ここでは「カラー」レイヤー）に塗った範囲からはみ出さずに表示されます。

(7)「シャドウ」レイヤーの合成モードを［乗算］に変更し、ベースに塗った色と同じ色で影部分を塗ります。合成モードを［乗算］にしているので、同じ色で塗っても色が濃くなり、影のように表示されます。

これで脇役キャラクターが一体完成！