提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/27    作家 : 加藤アカツキ(かとうあかつき)
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絵を描くにあたって、まずはテーマ決めです。
今回は、『朝食を作る料理好きの台湾少女』という設定で、日常のひとコマを切り取ったような構図を考えました。

 

1.キャンバスの新規作成


まず、ラフ用に「B5サイズ/解像度:150dpi」程度の小さなキャンバスを作成します。

(1)[ファイル]メニュー→[新規作成]を選択します。画面上に[新規作成]ダイアログが表示されます。

 

(2)[新規作成]ダイアログの各項目を設定します。

①[規定のサイズ]を変更します。今回はプルダウンメニューから「B5(350dpi)」を選びます。

 

②[基準解像度]を変更します。プルダウンメニューから「144dpi」を選びます。

 

(3)基準解像度を変更すると、[規定のサイズ]で選んだ「B5(350dpi)」が「カスタム」の表示に変わりますが問題ありません。
[OK]をクリックすると、新規キャンバスが作成されます。

 

2.ラフの描画


キャンバスができたら、ここにカスタマイズした「ラフ下描き用デッサン鉛筆」でラフを描いていきます。
この段階ではまだパース定規は使いませんが、消失点の位置(赤×)を意識しながらラフを描いていきます。

 

今回のイラストのテーマは、『少女の日常を現実感を持って切り取る』ことです。
お店に並べるパッケージイラストのように、強い注視効果を求めるものではないので、キャラクターの視線を見る人に向けて、無理なアピールをする必要はありません。

構図についても煽り(あおり)や俯瞰(ふかん)など、動きをつけると迫力が出て非現実感が増してしまいます。消失点をキャラクターの目線にあわせることで、スナップ写真のような自然な構図であり、かつ読者の視線をキャラクターに誘導できます。
逆に、日常的な場面をそのまま描くだけでは絵としてはつまらないものになりがちなので、逆光を取り入れてキャラクターや小物の輪郭を浮かび上がらせることで対象物の印象を強めます。

 

作者プロフィール:加藤アカツキ(かとうあかつき)  (サイトURL:http://www.k3.dion.ne.jp/~zanzo/

静岡県浜松市出身。児童書などを中心に活躍するフリーイラストレーター。代表作は神永学「心霊探偵八雲」(文芸社)、宗田理「ぼくらシリーズ」(ポプラ社)など。自転車を題材とした作品の製作にも力を注いでいる。

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