7.ペン入れ
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1.ペン入れ
ペン入れに入る前に、画像の解像度を350dpiに変更します。
下描きレイヤーの透明度を下げ、その上にレイヤーを一枚作成してペン入れしていきます。
■作業手順
(1)キャンバスの解像度を変更します。[編集]メニュー→[キャンバス解像度の変更]を選択し、表示されるダイアログの[基準解像度]のプルダウンメニューから「350dpi」を選択します。
(2)[OK]をクリックすると、キャンバスの解像度が変更されます。ウィンドウ上部の表示が変わったのを確認します。
(3)ペン入れがしやすいように、「背景」「オブジェクト」「線画キャラ」レイヤーの不透明度を、それぞれ30%程度に下げておきます。
(4)ペン入れ用に新規レイヤーを作成し、[レイヤー]パレットの一番上に配置します。
(5)薄く表示した下描きの線を参考に、「ペン入れ」レイヤーにペン入れをします。ペン入れには、第1回でカスタマイズしたペン入れ用の[色鉛筆]を使用します。
背景をペン入れするときは、[定規レイヤー]を表示させて、下描きのときと同じようにパース定規にスナップして描画します。
人体のディテールは全て曲線で構成されています。きれいな曲線を描くには、[回転]ツールで画面を回転させて、自分が線を引きやすい角度で描いていきましょう。ストロークの長さに応じて、手首や肘など、回転するときの支点の位置を変えてみるとよいです。
背景は、定規ツールだけで描くと、直線ばかりで無機質な印象になってしまいます。ところどころでスナップを解除して、わざとブレた線を描くことで、自然な風合いを出しましょう。
■ショートカット(キーボードでの操作)
[回転]の一時切り替え | [Space]+[Shift]+ドラッグ |
キャンバス表示角度を元に戻す | [Space]+[Shift]+ダブルクリック |
スナップの設定・解除 | [Ctrl]+[1]キー |
女の子の持っている菜箸など、描画ツールで直線を描きたい場合は、[Shift]キーを押しながら描画します。
すべてのペン入れが終わりました。
2.ファイルを別名保存する
ペン入れが終わったら、別名保存で一旦ここまでのファイルを保存し、動作を軽くするためにペン入れレイヤー以外は全て削除しておきます。
■作業手順
(1)レイヤーを削除する前に、バックアップ用としてファイルを別名で保存しておきます。
[ファイル]メニュー→[指定の形式で保存]→[.xpg(IllustStudioドキュメント)]を選択します。表示される[別名で保存]ダイアログで任意の[保存名]と[保存する場所]を入力します。
最後に、[複製を保存]にチェックを入れたら[OK]をクリックします。
(2)次に、作業中のファイルの「ペン入れ」レイヤー以外のレイヤーを削除します。
「線画キャラ」レイヤーをクリックしたら、[Shift]キーを押しながら「ラフ」レイヤーを選択し、間にある「オブジェクト」「背景」レイヤーを含めたレイヤーを選択します。
選択された状態のまま、[レイヤー]パレット上部にある[レイヤー削除](ゴミ箱マーク)アイコンにドラッグ&ドロップすると、レイヤーが削除できます。[定規]リブにある定規レイヤーも同じように削除します。
(3)「ペン入れ」レイヤー以外のレイヤーをすべて削除しました。
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