1.ラフスケッチのスキャン
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最初に、アナログで描いたラフスケッチを、スキャナから読み込んでIllustStudioのキャンバスに配置します。
1.キャンバスの作成
スキャン画像を読み込む前に、イラストを描くキャンバスを作成しておきます。
(1)[ファイル]メニュー→[新規作成]を選択します。
[新規作成]ダイアログが表示されたら、[規定のサイズ]のプルダウンメニューから完成予定サイズの「B5(350dpi)」を選びます。
ダイアログの[OK]ボタンをクリックすると、画面上に新規キャンバスが表示されます。
(2)[レイヤー]パレットでレイヤーの名前を「背景」に変更します。
レイヤーの名前部分(下図の赤枠部分)をダブルクリックすると、任意の名前を入力して変更できます。
2.ラフスケッチのスキャン
キャンバスができたら、ラフスケッチを読み込みます。
(1)[ファイル]メニュー→[読み込み]→[スキャン]を選択します。
(2)スキャンダイアログが立ち上がったら、使用しているスキャナのドライバに合わせてスキャンします。
(3)スキャンが完了すると、[処理選択]ダイアログが表示され、読み込み方式を2種類から選択できます。
スキャン画像を通常のレイヤーと同じように加工したいので、ここではラスターを選びます。
(4)スキャン画像を読み込めました。
3.ラフスケッチの色調補正
スキャンされたラフスケッチの色を、下絵として使いやすいように調整します。
背景の余計な色を飛ばし、線画部分をはっきりさせます。
(1)[フィルタ]メニュー→[レベル補正]を選択して、[レベル補正]ダイアログを表示します。
(2)[レベル補正]ダイアログの[入力]にあるコントロールポイント(△)を中央に移動します。
こうすると、画像の白っぽい部分がより白くなり、黒っぽい部分はより黒くなるため、ラフスケッチの背景が白くなって線の色が多少濃くなります。
[レベル補正]ダイアログの右下にある[プレビュー]にチェックが入っている状態で、キャンバス上のプレビューを見ながら調整します。
4.ラフスケッチの修正
ラフスケッチの少女の頭が大きいので小さく調整します。
(1)[ツール]パレットから[投げなわ選択]ツールを選択し、小さくしたい頭部を囲むように選択範囲を作成します。
(2)選択範囲の下に表示される[選択範囲ランチャー]から、[移動と変形]アイコンをクリックします。
[移動と変形プロパティ]ダイアログが表示されたら、[処理の種類]を[拡大・縮小]にし、[元画像の比率を維持]にチェックが入っていることを確認します。
※[編集]メニュー→[移動と変形]→[拡大・縮小]を選択しても同じ操作ができます。また、[選択範囲ランチャー]が画面上表示されない場合は、[表示]メニュー→[選択範囲ランチャー]にチェックを入れると表示されます。
(3)表示される赤いガイド線やガイド線上のハンドル(□)をドラッグして大きさを調整します。
[移動と変形]の作業中に選択範囲内の画像を移動したい場合は、ガイド線の内側をドラッグすると移動できます。また、ガイド線の外側をドラッグすると回転できます。
(4)修正できたら、[レイヤー移動]ツールでラフスケッチの位置を、キャンバス上の任意の位置に移動します。
(5)最後に、スキャンしたラフスケッチのレイヤー名を「ラフ」に変え、レイヤーの合成モードを[通常]から[乗算]に変更しておきます。ラフスケッチの背景色は白色になっていますが、[乗算]にすると白色部分が透明になって表示されるため、後の工程で下のレイヤーに描画したものを透かして表示できます。
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