15.撫子の茎の描写
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1.撫子のラフを描く
カスタマイズした[ベタ塗りペン]で、ざっと撫子のラフを描きます。
(1)ラフは、「撫子ラフ手前」、「茎(手前)」、「撫子ラフ奥」「茎(奥)」と4枚のレイヤーを作成して描きます。このレイヤーは、後から範囲レイヤーとしても使用します。
撫子のレイヤーは、人物の手前にあるものは人物を描いた「統合」レイヤーの上に配置し、奥の撫子は下に配置します。
2.手前の茎と葉を描く
(1)それぞれのラフレイヤーの不透明度を下げてから「線」レイヤーを新規作成し、カスタマイズした[主線用描画鉛筆]で主線を描いていきます。
※主線の描き方については、8.線画と着色の準備で解説しています。
(2)主線を描く作業と並行して、ラフレイヤーのベタ塗りを、主線に合わせて修正していきます。
ベタ塗りと主線は同時に作業した方が、ボリュームを掴みやすいです。
とりあえず一本の茎の主線とそれに付随する葉の範囲レイヤーを作りました。
その奥にある茎や葉とのベタ塗りの境界は、気にせず消してしまいます。
(3)主線を描いた茎と葉以外の茎や葉は、レイヤーを複製して別に範囲レイヤーを作ります。
「茎」レイヤーを複製し、コピーした方のレイヤーを非表示にします。
(4)「茎」レイヤーの削除したい部分を[マジックワンド]ツールで選択していきます。
※[Shift]キーを押しながらクリックすると、複数箇所を追加して選択していけます。
(5)選択範囲の下に表示されている[選択範囲ランチャー]の[選択範囲の拡張]アイコンをクリックして、ダイアログを表示します。3px拡張するように設定してから[OK]をクリックします。
※[選択範囲ランチャー]が表示されていない場合は、[表示]メニュー→[選択範囲ランチャーの表示]を選択してチェックを入れると表示できます。
(6)選択範囲が指定幅分拡張されました。
(7)[選択範囲ランチャー]の[クリア]アイコンをクリックし、範囲内に描画されている画像を消します。
消しそこねてしまった部分などがあった場合は、[消しゴム]ツールなどで消していきます。
(8)次に、[Ctrl]キーを押しながら「茎」レイヤーのレイヤーアイコンをクリックします。
こうすると、自動的にレイヤーの描画部分の選択範囲を作成できます。
(9)選択範囲が表示されている状態のまま、[レイヤー]パレットで非表示にしていた「茎のコピー」レイヤーを選択し、このレイヤーを表示させます。
先ほどの(5)(6)選択範囲の拡張→(7)クリアの作業を繰り返して、今度は「茎のコピー」レイヤーに描画されている主線を描いた茎と葉の部分を消去します。
これで、手前の茎と葉の範囲レイヤーを「茎」レイヤーと「茎のコピー」レイヤーに分けられました。
(10)「茎のコピー」レイヤーの名前をわかりやすいように「茎奥」に変更します。
「茎奥線」レイヤーを作成し、手前の茎とは別に主線を描いていきます。
手前の「茎」レイヤーを非表示にして、実際には隠れて見えなくなってしまう部分も描写しておきます。こうしておくと、後から複製や移動、変形などを使って調整したくなったときに困りません。
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