16.人物の細かい描写
閲覧数 : 2909回 総合評価 : 0件
髪の毛や目の描写は、基本的に、2~15pxの水彩ツール、20~50pxのエアブラシツールなどで描いていきます。
その際、各色、部分ごとに乗算のレイヤーを新規で制作してください。
[エアブラシ]ツール
①顔部分
・アイシャドウなど
アイラインをぼかすため、乗算レイヤーで10pxほどのエアブラシツールで薄いブラウンを、目の周りから目じりに塗っていきます。
瞼と眼球の影を作るために、アイラインに沿って薄くグレーベージュに近い色で色をのせます。
双方とも濃すぎた場合は、レイヤーの[不透明度]を80ほどにするか、[消しゴム]ツールの「軟らかめ」で優しく消してください。
目が少し小さかったので縦に長くしつつ、妖艶な雰囲気を醸し出すため、2~3pxの透明水彩の薄めのブラウンで、下まつげを繊細に描き込んでいきます。ファッション誌にあるモデルのまつげを参考にしています。
毛の生え際や顔のカーブを意識して、付け根は筆圧を強く、毛先は優しくカーブを描くようにして描いていきます。
目の色は5pxで淡い紫を全体に塗った後、2pxほどの細いペンで目の輪郭を点線のように描いていきます。
作品にもよるのですが、この柄の場合、このままだと目が死んでいるので、薄く眼の中心部分に白を描いて目に光を入れます。
・紅入れ
入れる前
入れた後(オレンジに近い赤色)
ほとんど変わっていないのですが、肌の色を着色した後、女性の目じりと目頭にほんのり、オレンジよりの赤色をのせます。
紅を入れるための乗算レイヤーを作成後、20~50pxのエアブラシツールを使って、目じりと目頭に優しく塗った後、目じり付近を円を描くように柔らかく描いて、レイヤーの[不透明度]を70-~85あたりまで下げます。
この方法は目の部分以外にも、手の先や腕の関節などにも使用すると、ただ単に肌色を塗り、濃淡をつけるよりも、肌が生きているような雰囲気になります。
②髪の毛
髪の毛は、デジタルの着色時に細かく描きましたが、スキャンしたアナログ画像を見ると若干雑なところが見えますので、再度書き込みをします。
髪の毛の描写は、「2.線画制作」で、髪の毛を描いたときと同様の作業になります。
このときはまた新規で乗算レイヤーを作り、水彩ペンのサイズは「2~3px」で描きます。
ふんわりとした髪をイメージするために、仕上げに大き目のサイズのエアブラシで柔らかく描いてください。
色は、黒ではなく、ダークブラウン調の色合いで描くと、自然な色合いになります。
髪の毛の繊細さをイメージするために、おくれ毛等を描くと髪に動きが出るので、ほんの気持ち描き込みます。
コメント