提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
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描き込みが終わったら、全体の色味を調整します。

1.画像全体の色味を調整

基本的な配色はそのままで、全体の色の印象のみを変えます。

(1)[レイヤー]パレットで、表示しているすべてのレイヤーを選択します。

(2)[レイヤーパレット]のメニュー表示ボタンをクリックし、[選択中のレイヤーを結合]を選択します。

(3)[レイヤーの結合]ダイアログが表示されます。

(4)レイヤー名に「統合画像」と入力し、[元のレイヤーを残す]にチェックを入れ、[OK]をクリックします。

(5)「ハイライト」レイヤーと「塗り」レイヤーが統合された、統合画像レイヤーが作成されました。

(6)[レイヤー]パレットで「統合画像」レイヤーを選択します。

(7)[レイヤー]パレットで[合成モード]を[オーバーレイ]に変更します。

(8)不透明度を35%に設定します。

[色相・彩度・明度]フィルタで全体の色合いを調節します。

(9)[フィルタ]メニュー→[色相・彩度・明度]を選択し、全体の色合いを調節します。

調整

(10)[色相・彩度・明度]ダイアログで下記のように設定し、[OK]をクリックします。
色相:-90、彩度:20、明度:40

調整

全体の色味が調整されました。

2.フィルタレイヤーでコントラストを調整する

全体的にやや暗すぎるので、フィルタレイヤーを使って少し明るくします。

(1)[レイヤー]パレットの[新規フィルタレイヤー作成]ボタンをクリックし、メニューを表示させます。

(2)メニューから[トーンカーブ]を選択します。

トーンカーブ

(3)[トーンカーブ]ダイアログでトーンカーブを図のように調整し、[OK]をクリックします。

全体的に明るく

全体的に明るくなりました。

【補足】フィルタレイヤー
フィルタレイヤーは、下層の他のレイヤーに対してフィルタを適用する特殊なレイヤーです。
このレイヤーを使用すると、元のレイヤーを直接編集せずに色調補正が行えます。
また、複数のレイヤーにまとめてフィルタを適用することも可能です。

A:「赤」レイヤーには赤の円が、「青」レイヤーには青の円が描画されています。

B:フィルタレイヤー(明るさ・コントラスト)を一番上に配置すると赤、青が明るくなります。
B':フィルタレイヤー(明るさ・コントラスト)を非表示にするとフィルタの効果が反映されなくなります。

C:フィルタレイヤー(明るさ・コントラスト)を青の上に配置すると青のみが明るくなります。

D:「赤」レイヤーとフィルタレイヤー(明るさ・コントラスト)をフォルダ化すると、赤のみが明るくなります。

完成イラスト
こちらが完成イラストです。

トラの巻き応用
クリックすると拡大します。
コメント
翠河 2014/04/01 19:33
勉強になります
kurochibi 2012/03/25 05:42
最終的な微調整に関して、フィルタレイヤーの補足がとても参考になった。 補正等をする前とした後でかなり印象が異なり、なるほどと思うことが多かった。 完成までのちょっとした調整などの参考になるので、厚塗りをしない人も読んでみると参考になるのでは。