5.空と雲を描画(既存のパターンブラシを使用)

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
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下描きを元に背景を作画します。
基本的に、奥にあるものから順に描いていきます。そこでまず、空と雲、山などの遠景を作画します。
初めに空をグラデーションで描画し、その上に雲を乗せ、山を乗せて描いていきます。

1.[グラデーション]ツールで描画

まず空を描画します。

(1)「キャラ」フォルダの下に[ラスターレイヤー]を新規作成し、レイヤー名を「空」に変更します。

(2)[ツール]パレットから[グラデーション]ツールを選択します。

(3)[ツールセット]パレットから[描画色→背景色(線)]を選択し、空のグラデーションを設定します。作例では上図のように設定しました。

グラデーションの描画

(4)キャンバス上でドラッグし、空のグラデーションを描画します。

2.[パターンブラシ]ツールで描画

次に、下描きを参考に、[パターンブラシ]ツールを用いて雲を描画します。[パターンブラシ]ツールは、様々な画像をブラシの「パターン」として登録し、スタンプのように連続して描画できる機能です。

パターンブラシ

上図左:パターンブラシで描画したストローク 上図右:ブラシのパターン

(1)「空」レイヤーの上に[ラスターレイヤー]を新規作成し、レイヤー名を「雲」にします。

[にじみブラシB]を選択

(2)[ツール]パレットから[パターンブラシ]ツールを選択し、[ツールセット]パレットから[にじみブラシB]を選択します。

[にじみブラシB]の描画

[にじみブラシB]は、上図のような描画が可能です。雲や煙のような不定型のシルエットを描くのに向いています。

雲を大まかに描画

(3)下描きを参考にしながら、描画色を白にして「雲」レイヤーに雲の大まかな形を描きます。

雲の細部を描画

(4)[カラー]パレットで雲の影の色を設定して影を付け、細部を描き込んでいきます。

(5)雲と空の境界を、もう少し鮮やかにしたかったので、色味のついたレイヤーを合成して調節します。
「雲」レイヤーの上に、新規[ラスターレイヤー]を作成し、水色で塗りつぶします。

不透明度と合成モードを変更

(6)[ラスターレイヤー]の[不透明度]を37%、合成モードを[オーバーレイ]に変更します。

(7)次に、山を描きます。「山」レイヤーを新規作成して描画します。

山を描画

山には[パターンブラシ]ツールの[にじみブラシA]を使用しました。[にじみブラシB]よりも、くっきりしたシルエットに向いています。

(8)遠景となる「空」、「雲」、「山」が完成したら、これらのレイヤーをすべて選択し、[レイヤー]メニュー→[レイヤーのフォルダ化]を選択します。

[レイヤーのフォルダ化]ダイアログ

(9)[レイヤーのフォルダ化]ダイアログで[フォルダを閉じたときに圧縮する]にチェックを入れます。フォルダ名は「遠景」にします。

(10)遠景のレイヤー構成は上図のようになりました。「遠景」フォルダを閉じて圧縮しておきます。

コメント
翠河 2014/04/01 19:26
勉強になります