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着色を補助してくれるツール

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
閲覧数 : 18285回 総合評価 : 3件
使用したバージョン:IllustStudio Ver.1.2.0
 

焼き込みツール、覆い焼きツール、ぼかしブラシツール

着色を補助してくるツールとは、直接何かを描いたり塗ったりするツールではなく、描いた絵に対してあとから効果を加える役割のツールです。
ここでは、[焼き込み]ツール、[覆い焼き]ツール、[ぼかしブラシ]ツールを紹介します。

 

[1]焼き込みツール/覆い焼きツール

[焼き込み]ツール・[覆い焼き]ツールは、どちらも描いた絵に効果を加えるツールです。

[焼き込み]ツールは、使用した部分を暗くしたり濃くしたりする効果があります。影の表現や、色に深みを与えたいときなどに使います。[覆い焼き]ツールは、使用した部分を明るくする効果があります。光があたって明るく輝いている部分を表現するときなどに使います。

 

 

1.[焼き込み]ツール/[覆い焼き]ツールの使い方

[ツール]パレットから[焼き込み]ツール・[覆い焼き]ツールを選択。効果を加えたいレイヤーの描画部分を、なぞるようにドラッグして使います。

効果の強さは[ツールオプション]の[不透明度]で調整することができます。数値が高いほど効果が強く、低くすると弱くなります。

また、ストロークを重ねることでも、効果が強くなります。

このほか、ブラシの形状、硬さ、筆圧やストロークの速度を反映するかどうかなど、[ツールオプション]の設定を変更することによって、印象の違った効果をつけることができます。

2.ツールオプションの設定

ツールのブラシサイズや形状などの細かい設定は、[ツールオプション]で変更できます。[焼き込み]ツールと[覆い焼き]ツールの設定項目は同じです。
一部のパラメータは初期状態では非表示設定になっています。これらの項目を表示するには、[ツールオプション]下部の[全てのパラメータを表示する]をクリックします。

①ブラシのサイズ(線の太さ)を変更します。

②描画の不透明度を変更します。

③[硬さ]:ペン先の周辺部での効果の強さを変更します。数値が低いほど、ブラシのフチをぼかします。

④[ブラシ形状]:ブラシ形状を選択します。多角形を選択した場合は、頂点の数を設定します。

⑤[厚み]:ブラシパターンの厚みを変更します。

⑥[向き]:ブラシパターンの向きを変更します。

⑦[間隔]:ブラシパターンを描画する間隔の設定を選択します。間隔を[固定]に設定した場合のみ、描画間隔を任意の値に変更できます。

⑧[アンチエイリアス]:アンチエイリアスをかけるかどうかを設定します。

⑨[手ブレ補正]:描画時の手ブレの抑制量を変更します。

⑩[後補正]:描画後に手ブレなどを修正して描画線を滑らかにする設定をします。補正の強さを変更できます。

⑪[入り抜き]:描き始めと描き終わりで描画線を細くします。効果の及ぶ範囲や強さを変更できます。

⑫[はらい]:筆先の長い筆のように、ペンをタブレットから離した後に細い線がついてくる効果量を変更します。

⑬[筆圧設定]:筆圧の影響状態をグラフで設定します。

⑭[傾き設定]:傾きの影響状態をグラフで設定します。

⑮[パターン合成]:描画するブラシパターンの重ね方を選択します。

 

[2]ぼかしブラシツール

[ぼかしブラシ]ツールは、色の境界をぼかすツールです。

 

1.[ぼかしブラシ]ツールの使い方

[ツール]パレットから[ぼかしブラシ]ツールを選択。効果を加えたいレイヤーの描画部分を、なぞるようにドラッグして使います。

[ぼかしブラシ]ツールは、色の境界をぼかすツールなので、単色で塗りつぶされている部分で使用しても効果がありません。

 

2.ツールオプションの設定

ツールのサイズや形状をはじめ細かい設定は、[ツールオプション]で変更できます。
一部のパラメータは初期状態では非表示設定になっています。これらの項目を表示するには、[ツールオプション]下部の[全てのパラメータを表示する]をクリックします。

①ブラシのサイズ(線の太さ)を変更します。

②描画の不透明度を変更します。

③[ぼかし幅をサイズに合わせる]:オンにすると、ブラシサイズに連動してぼかす強さが変化します。

④[ぼかし幅]:ぼかす強さを変更します。

⑤[硬さ]:ペン先の周辺部での効果の強さを変更します。数値が低いほど、ブラシのフチをぼかします。

⑥[間隔]:ブラシパターンを描画する間隔の設定を選択します。間隔を[固定]に設定した場合のみ、描画間隔を任意の値に変更できます。

⑦[アンチエイリアス]:アンチエイリアスをかけるかどうかを設定します。

⑧[手ブレ補正]:描画時の手ブレの抑制量を変更します。

⑨[はらい]:筆先の長い筆のように、ペンをタブレットから離した後に線が徐々に細くなりながらついてくる効果量を変更します。

⑩[筆圧設定]:筆圧の影響状態をグラフで設定します。

⑪[傾き設定]:傾きの影響状態をグラフで設定します。

⑫[透明部分の保護]:オンにすると、透明部分には描画しないようにします。

※各オプション項目についてくわしくは、IllustStudioユーザーガイドをご覧ください。

POINT
ぼかし効果のあるツールいろいろ

[ぼかしブラシ]ツール以外にも、ぼかし効果を加えるツールやメニューがあります。

■[水彩]ツールの[色混ぜ]
[水彩]ツールを選択すると表示されるツールセットパレットの[色混ぜ]は、異なる色の境界部分の色を混ぜることができる設定のブラシです。[ぼかしブラシ]ツールとはまた違った雰囲気で、ぼかすことができます。

■[フィルタ]メニューの[ぼかし]
選択したレイヤー全体、または、選択したレイヤーの選択範囲内の画像をぼかすことができるフィルタです。

(1)ぼかし:画像の境界線やくっきりとした領域を、平均化して滑らかにぼかします。

(2)ぼかし(強):画像の境界線やくっきりとした領域を、より強くぼかします。

(3)ガウスぼかし:ぼかし具合をダイアログで数値指定してぼかします。

(4)放射ぼかし:画像を同心円状に平均化してぼかします。

(5)移動ぼかし:画像を一定方向に平均化してぼかします。

※それぞれのツールやメニューの使い方は、IllustStudioユーザーガイドをご覧ください。

コメント
翠河 2014/04/01 19:11
勉強になります
志野夜 2014/02/09 02:26
今までわからなかったレイヤー効果の活用法が解ったような気がします!!