第12回 デジタル作画による画面効果~後編~
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(1)講座概要
後編は3DCGソフトで作成したセルルック素材に対して[Stylos]でディテールUPしていく作業の流れを説明していきます。また作成する素材によって[ペンツールオプション]の値をどのように設定しているか解説していきます。
(2_1)画面手前で分断される敵のカット
上下に分断される素材をデジタル作画で作成します。プレビジュアライゼーション用ムービーの分断された絵をレイアウトとして読み込み原画、動画を作成していきます。
[Stylos]を起動してデジタル作画のための新規の[カットフォルダ]を作成します。
[ファイル]メニュー→[新規]→[カットフォルダ]を選択します。
CGの画像サイズ1280×720にあわせて100フレームのパラメーターを同じにします。また仮でレイヤー数を4つ、タイムを3秒で設定します。
(2_2)断面の原画作成
[レイアウト]を選択している状態でマウスを右クリック、[登録]を選択します。
分断した瞬間のカットを選択して[レイアウト]に登録します。
[原画]を選択している状態でAの1をマウスで左ダブルクリック。
[ファイルプレビューワーパレット]にAセル原画の1枚目に用紙が作成されました。
Aセル原画をマウス左ダブルクリックするとセルウィンドウが開きます。
その状態で[ファイルプレビューワーパレット]のLayoutの1を選択。[ライトテーブルに登録]ボタンを押してライトテーブルに読み込みます。
[ライトテーブルパレット]に登録されAセル原画の下に配置された状態になります。
[ツールパレット]から[ペン]ツールを選択、[ペンツールオプション]の直接処理にチェックを入れ、ラフの断面図の作画をします。
左:[ライトテーブルパレット]に[レイアウト]が引かれた状態
右:[レイアウト]を非表示した[原画]のみの状態
(2_3)断面の動画作成
ラフ原画を元に素材としての動画を作成します。
上下に分断される素材を別々に用意するため動画の数は2つになります。
[ファイルプレビューワーパレット]の[動画]のA1をクリック。動画Aを作成します
今度は原画を[ライトテーブルパレット]に登録します
動画を書く上でペンツールオプションの設定を調整します。
[筆圧を線の太さに影響させる]、[入り]、[抜き]、[角をとがらせる]を選択してタッチの付いた動画を作成します。
※カットの内容等によって数値の値は調整します。
デジタル作画による断面図A用動画
今度は上の断面となる動画B1を作成します。[ファイルプレビューワーパレット]の
[動画]のB1を左ダブルクリックします。
動画B1が選ばれている状態か確認して作画していきます。
デジタル作画による断面図B用動画
(2_4)仕上げ用データ書き出し
[ファイルブラウザ]が選択されている状態で[ファイル]メニュー→[書き出し]→[仕上げ]を選択します。
[書き出し先]を決定して[動画]をチェックして[設定]をクリックします。
[プレビュー]にチェックを入れて画面を見ながら[ラスター2値化]の[線幅]を調整していき[OK]ボタンをクリックします。設定後、[カットフォルダ書き出し]も[OK]ボタンをクリックして動画を書き出します。
これを元にペイントソフトで彩色します。
(3_1)破片のレイアウトになるカット
仮ムービーの分断シーンをレイアウトに登録して飛び散る破片を作成します。
[ファイルプレビューワーパレット]のLayout2をクリックして登録します。
(3_2)破片の原画作成(ペンツールオプションの設定値)
[ファイルプレビューワーパレット]の原画2をクリックして原画2を作成します。
破片はいくつかの塊ごとに撮影時にゆっくり回転させながら飛び散るようにしたいので
それをイメージして原画を用意します。
動画作業で描き忘れを防止するため原画に番号を記載します。
(3_3)破片の動画作成
[ファイルプレビューワーパレット]の動画Cに破片の動画を作成します。破片の原画をブロックごとに動画素材として作成します。14枚ほどの動画素材になりました。
(4_1)目を発光させる
CGのメカの目が発光した状態にするためのマスクを作画します。
[ファイルプレビューワーパレット]の原画BにCGの連番を登録します。
(4_2)目を発光させるカットのマスク動画作成
[ライトテーブルパレット]に登録しながらそれに合わせてマスクの動画を作成します。
(5)ディテールの追加
前のカットで分断され落下してくる部品をデジタル作画でディテールUPします。
簡単なモデルで作成したためディテールがシンプルです。
[Stylos]でアウトラインを追加していきます。CGの画像サイズ1920×2160にあわせて動画として作画します。
(6)すべてのムービーをつなでみる
(7)まとめ
今回はCGソフトに戻ることなくデジタル作画によってディテールUPを行う方法を解説していきました。
デジカメで撮ったフィギュアやプラモデルを活用して作画でエフェクトを足した映像が作れるのではと感じました。
この講座を行ったことによって[Stylos]の新しい使い方を発見するきっかけになればと思っております。
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