12.背景‐空
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下書きにそって、「背景」レイヤーに[水彩]ツールの「にじみブラシ」で着色していきます。
水彩ツールの設定は「1.ブラシ紹介」をご覧ください。
空を描くのにレイヤーを複数枚使用する予定なので、フォルダ名「空」を新規作成しました。
大体の色合いは下書き時に決めてあるので、[スポイト]ツールを使いながら塗り進めます。
ここでは、「にじみブラシ」のエッジが出るように、大きめのブラシサイズで、大雑把に雲を描きます。
メイン光が雲よりも低い位置にあるので、雲の底部が明るい色になります。
続いて、ブラシサイズを調節しながら、細部を塗り込んでいきます。
使用するブラシが変わっても、基本的な操作は同じで、ブラシサイズを変えたり、[スポイト]ツールで色を拾いながら、細部を塗り込んでいきます。
あまり、何度も同じ所をなぞると、ブラシのタッチが消えてしまい、のっぺりとしてしまうので、今回は多少荒めにざくざくと塗ります。
大体整ってきたら、レイヤーを新規作成しレイヤー名を「雲補助」にします。
光が当たっている雲の下面奥側を、明るい色で塗ります。
それなりに立体感が出て来たのではないでしょうか!
続いて、画面左上付近の、雲の隙間に星を描き入れます。
星は、IllustStudioにデフォルトで用意されている[パターンブラシ]ツールの「スプレー(大)」を使い描きこみます。
レイヤーを新規作成し、白色で星を描きます。
その後、[透明部分をロック]して、明るい水色や赤紫色等で、星の色を着色します。
光っているように見せる為、「星」レイヤーを複製し、[ガウスぼかし]フィルタをかけた後、[合成モード]を[加算(発光)]にして[不透明度]を調節します。
([ガウスぼかし]フィルタを使う時は複製した星レイヤーの[透明部分をロック]を外しておきましょう。私はたまに忘れます!)
(1)「星」レイヤーをコピーし、[透明部分をロック]を解除します。
(2)[フィルタ]メニューから[ぼかし]→[ガウスぼかし]を選択します。
(3)[ガウスぼかし]ダイアログの[プレビュー]にチェックを入れ、ぼかし具合を確認しながら[ぼかす範囲]を設定します。
今回は[ぼかす範囲]「10」に設定しました。
設定ができたら[OK]をクリックします。
仕上げに飛行機雲を描き足します。
(1)レイヤーを新規作成します。
(2)「にじみブラシ」で直線を引いた後、描画色をアルファカラー(透明色)にして、[ブラシサイズ]大きめで削ります。
消しゴムで削るのと違い、ブラシの形状で消す事ができるので、色々なところで使う事が出来ます。
直線を引く
平行線定規を使うと、タッチのある直線が簡単に引けます。
(1)[定規]メニューから[特殊定規]→[平行線を作成]を選択します。
(2)キャンバスに[平行線定規]が作成されるので、[定規ハンドル]を操作し角度を調整します。
(3)[定規]メニューから[スナップ]と[スナップ先を設定]→[平行線]にチェックが入っていることを確認します。
これで描画系ツールで描くと直線が描けます。
これで空も塗り終えて、背景もひとまず完成です。
現在のレイヤー構造は以下のようになっています。
次は、エフェクトの描き足しや、トーンカーブを使った色修正等をしていこうと思います!
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