提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/27    作家 : 加藤アカツキ(かとうあかつき)
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まずはツールの設定をします。
ラフから下描き、ペン入れまでに使うのは、[鉛筆]ツールの[デッサン鉛筆]のみです。

 

1.ラフ下描き用のブラシ設定

ラフから下描きまではブラシの最小サイズを最大サイズの半分ほどにしておきます。

■設定手順
(1)[ツール]パレットで[鉛筆]ツールを選択します。
(2)[ツールセット]パレットにあるツールセット(あらかじめ用意されている設定)から[色鉛筆]を選択し[ツールオプション]で設定を調整します。
A:ブラシのサイズを調整します。左端にある縦線で最大値を設定したら、最小値をスライダーの右端にある三角形を、最大サイズの半分くらいの位置に移動します。
B:ブラシの不透明度を調整します。最大値は100のまま、最小値のみ半分くらいの位置に移動します。
C:手ブレ補正を「off」にします。インジケータの5つあるバーの一番左端をクリックします。左端は「0(ゼロ)」に設定されているため、手ブレ補正機能が「off」になります。

[ツールオプション]設定は下記で変更できます。

・ツールオプションが分離されていない場合
[ツールセット]パレットで設定を変更できます。[ツールセット]パレットから設定を変更したいツールセットを選択し、もう一度同じツールセットをクリックすると[ツールオプション]が表示されます。


・ツールオプションが分離されている場合
[ツールオプション]パレットで設定を変更できます。


この段階では特に線に強弱をつける必要はないので、補正や入り抜きといった機能もすべて「off」にします。このあたりは各個人で使いやすいように設定するのがよいと思います。

 

■ペンの設定を登録する
[ツールオプション]でカスタマイズした内容は、オリジナルのツールセットとして[ツールセット]パレットに登録できます。

 

(1)[ツールセット]パレットの左上にある[メニュー表示](①)をクリックして、表示されるメニューから[新規ツールセット]を選択します。


(2)表示される[新規ツールセット]ダイアログに、[設定の名前]に任意の名前を入力したら[OK]をクリックします。

 

(3)設定が[ツールセット]パレットに登録されます。


2.ペン入れ用のペン設定


ペン入れの段階では最小サイズを少し下げ、線に強弱がつくようにしたものを使います。

■設定手順
先ほどの「ラフ~下描き用」のペン設定を元に変更します。

 

(1) [ツール]パレットで[鉛筆]ツールを選択します。
(2) [ツールセット]パレットにあるツールセットから[色鉛筆]を選択し、[ツールオプション]で設定を調整します。
A:ブラシのサイズを調整します。最小値をスライダーの右端近くの位置まで移動します。


※ペンやブラシの設定や保存の方法について詳しくは、機能解説!トラの巻「ペンツールのカスタマイズ」を参考にしてください。

 

3.消しゴムの設定


消しゴムはややボケ足を広くしておきます。不透明度は80%程度にして、一度消した線がうっすら残る程度にしておいて、その残った線をガイドに新たな線を引く…といった具合です。

■設定手順
(1)[ツール]パレットで[消しゴム]ツールを選択します。
(2)[ツールセット]パレットにあるツールセットから[硬め]を選択し、[ツールオプション]で設定を調整します。
A:ブラシのサイズを調整します。左端にある縦線で最大値を設定したら、最小値をスライダーの右端にある三角形を、最大サイズの半分くらいの位置に移動します。
B:ブラシの不透明度を調整します。スライダーの右隣に表示されている数値をクリックして直接「80」と入力します。
C:タッチにややボケ足(ぼかし)をつけるため、硬さ(ペン先の周辺部の効果)を調整します。インジケータの5つあるバーの右から2番目をクリックし、4つのバーに色がついている状態にします。少し硬さが和らぎ、やや周囲がボケたタッチになります。

 

作者プロフィール:加藤アカツキ(かとうあかつき)  (サイトURL:http://www.k3.dion.ne.jp/~zanzo/

静岡県浜松市出身。児童書などを中心に活躍するフリーイラストレーター。代表作は神永学「心霊探偵八雲」(文芸社)、宗田理「ぼくらシリーズ」(ポプラ社)など。自転車を題材とした作品の製作にも力を注いでいる。

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