20.遠景の描写・撫子
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1.人物の奥にある撫子の描写
地道に全ての花を全て描ければ一番良いのですが、人物の奥にある花はそれほど綿密な描写が必要ではないので、手前の花をコピーして増やしていきます。
(1)撫子を統合する前のファイルから撫子の花のレイヤー(「花手前」レイヤー)を全選択([Ctrl]+[A]キー)し、コピー([Ctrl]+[C]キー)します。
(2)描画中のファイルに戻り、貼り付け([Ctrl]+[V]キー)をすると、現在のファイルに「花手前のコピー」レイヤーが追加されます。レイヤーの位置は見やすいようにテクスチャの上に配置します。
(3)[投げなわ選択]ツールで花をひとつ選択し、[編集]メニュー→[移動と変形]を使って、位置や大きさ、向きを調整します。
(4)花をひと通り配置し終えたら、レイヤーの並び順を変更します。
「花手前のコピー」レイヤーを人物のレイヤーの下に移動しました。
(5)茎・葉は、手前の茎や葉を描いた15.撫子の茎の描写と同じように描いていきますが、手前の葉や茎と比べて濃淡はあまりつけずに、薄い色で描写します。
奥の撫子が描写できました。
2.雲の描写
背景の空に雲を描きながら、全体の色合いを調整していきます。
(1)新規レイヤーを作成し(「雲」レイヤー)、カスタマイズした[ふわ塗り筆]のブラシサイズを「126」くらいまで大きくしたもので描いていきます。
(2)「雲」レイヤーの上に「雲影」レイヤーを新規作成し、雲に当たる、太陽のオレンジの光を描写していきます。
3.撫子の花を増やす
撫子の量を増やします。
(1)手前の撫子を統合したレイヤーを複製(「手前撫子のコピー」レイヤー)し、[編集]メニュー→[移動と変形]→[左右反転]で反転します。
このレイヤーを下方向に移動します。このとき、複製したレイヤーが「手前撫子」レイヤーの下になるように、レイヤーの順番を調整します。
撫子の量が一気に増えました。
(2)「手前撫子のコピー」レイヤーの、余分に感じた部分を消して、花の量を調整します。
(3)撫子をさらに増やします。人物の奥にある撫子のレイヤーを複製し、左右に移動して増やします。
増やした分は不透明度を下げ、空に溶けていくように見せました。
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