15.人物と浮遊感の描き込み
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人物の線画レイヤーの上にさらにレイヤーを作って、細かい描きこみをします。
カスタマイズした[水彩]ツールを使います。詳細は、「2.下書き」を参照してください。
色はほぼ全部[スポイト]で画面から拾います。[水彩]ツールを使っているときに[Alt]キーを押しながらクリックすると、[スポイト]ツールになります。
髪の毛の先など細かいところを描きこみます。
昭和ファッションについてもっと調べてみたら、どうやら共布のベルトも欠せないアイテムのひとつなので、追加します。こちらも細かいところを少しずつ描きこみます。
画面全体の、水中に浮いている雰囲気をさらに引き出すために、バターンブラシでなにかの粒を描き足します。
[パターンブラシ]ツールのツールセット[スプレー(大)]と[飛沫ブラシ]を使います。
ブラシサイズを調整しながら、画面から[スポイト]で色を拾いつつ、人物のレイヤーの下と上にそれぞれ新規レイヤーを作成し、別々に粒?を勢いで描き入れます。
泡みたいな白い丸もあっちこっちに入れます。
色数が少ないので、カラフルなボケ光の写真素材をキャンバスにドラッグ&ドロップして読み込みます。
これをすべてのレイヤーの上に置いて、レイヤーの合成モードを[ソフトライト]、不透明度を32%にします。
希望がある雰囲気を出したかったので、レイヤーの合成モードが[比較(明)]のレイヤーを作って、人物が向いてる方向に白を[エアブラシ]ツールで入れていきます。
[エアブラシ]ツールの設定については、「11. 人物の塗り分け」を参照してください。
右下や椅子の辺りのように暗い部分にも、すこし白を入れて色のバランスを取ります。
さらに、紙をスキャンして自作したテクスチャ画像を、キャンバスにドラッグ&ドロップして読み込みます。
[レイヤー]パレットでテスクチャ画像を一番上に配置して、レイヤーの合成モードを[オーバーレイ]、不透明度を30%あたりにします。
ここまでの全体図です。
[レイヤー]パレットで右クリックし、メニューから[レイヤーをすべて統合]を選択して、すべてのレイヤーを1枚に統合します。
この唯一残った、すべて統合したレイヤーをコピーしてぼかします。
[フィルタ]メニュー→[ぼかし]→[ガウスぼかし]を選択します。[ガウスぼかし]ダイアログで設定する [ぼかす範囲]は19.6です。
レイヤーの合成モードを[オーバーレイ]にして、不透明度を20%まで下げます。
さらに、このぼかされたレイヤーをコピーして、合成モードを[乗算]に、不透明度は13%にします。
最後に、[レイヤー]パレットで右クリックし、メニューから[レイヤーをすべて統合]を選択して、すべてのレイヤーを1枚に統合します。
これで絵の部分はすべて完成しました。次はテキストを入れます。
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