10.仕上げ
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サメは大体描き終えました。最後に背景を描き込みます。
前回までに作った色をベースにして、資料などを参考にしながら描きこんでいきます。
[1]背景の仕上げ
「余白」レイヤーと「サメ」レイヤーフォルダを非表示にし、「背景」レイヤーフォルダに格納されているレイヤーを加工していきます。試行錯誤の結果、下図のようなレイヤー構成になりました。
空の開いている部分はサメを配置するスペースなので描き込みません。
画面左上から光が差し込んでいるのを意識しながら、「空」レイヤーに雲のハイライトを描きこんでいきます。
今まで描いたビル群を遠景として、近景のビルを描いて行きます。
「3.パース定規を配置」で設定したパース定規に沿って、[図形]ツールの[矩形(塗り)]を使ってビルを生やしていきます。
「街」レイヤーに対して新規に「大気」レイヤーを作成し、クリッピングして大気を意識した影を描いていきます。
その上に「黄色」レイヤーを作成し、ビル群全体に黄色を加えます。「黄色」レイヤーを黄色で塗りつぶし、レイヤーの合成モードを[焼込カラー]に、不透明度を57%にします。
さらに、トーンカーブでコントラストをつけながらビル群を描き込んでいきます。
[フィルタ]メニュー→[トーンカーブ]を選択し、[トーンカーブ]ダイアログは下記のように設定しました。
大体完成しました。
最終的に「背景」フォルダ内のレイヤーは、下図のようにまとめました。
[2]サメの仕上げ
「サメ」レイヤーフォルダの目玉アイコンをクリックして表示します。
サメのトーンカーブを調整し、全体のコントラストを上げます。
[フィルタ]メニュー→[トーンカーブ]を選択し、[トーンカーブ]ダイアログは下記のように設定しました。
画面の四隅に、写真でいう所の周辺減光を加えます。
新規「周辺減光」レイヤーの合成モードは[乗算]、不透明度は33%です。
更にトイカメラの写真のような雰囲気を出すために、画面全体に黄色を加えます。
新規「黄色」レイヤーの全体を黄色で塗りつぶし、合成モードを[焼込カラー]にし、不透明度を16%にします。
[3]トリミング
最後に、余白の内側のサイズでトリミングします。
[レイヤー]パレットで「余白」レイヤーを選択します。
[ツール]パレットで[マジックワンド]ツールを選択し、[ツールセット]パレットの[すべてのレイヤーを参照]をオフにします。
キャンバス上の余白(黒い枠)の内側をクリックすると、選択範囲が作成されます。
[編集]メニュー→[キャンバスサイズの変更]を選択し、[キャンバスサイズの変更]ダイアログの[OK]をクリックすると、余白(黒い枠)の内側のサイズでトリミングされます。
トリミングが完了し、完成です。
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