[2] モデリングの準備

1.平面の作成

それでは、先ほど用意した画像をテクスチャテンプレートとして使用する方法を解説します。

(1)メタセコイアを起動して、左メニューから[コマンド]→[面]→[基本図形(プリミティブ）]を選択します。

(2)[基本図形]パネルからから[平面]選択し、作成してください。

(3)作成した平面はウィンドウの右側上部[オブジェクト]パネルの「obj1」に収納されています。

ただ、この平面に材質は割り当てられていないので、平面に材質を割り当てなければなりません。

(4)ウィンドウ右下部の[材質パネル]の[新規]ボタンをクリックして、新しい材質を作成します。

2.材質の作成

(1)新規に作成された材質「mat1」をダブルクリックして[材質設定]ダイアログを開きます。

(2)[マッピング]→[模様]に先ほど作成した画像、「フライパン上面.bmp」を読み込みます。

(3)材質の[名前]を「上面」に、[シェーダ]を「Constant」に変更し、[OK]をクリックして閉じてください。

[シェーダ]を[Constant]にすると材質の陰影がなくなりますが、その方がテンプレートにするには都合が良いからです。

(4)材質を作成したら、左メニューの[コマンド]→[面]→[材質 M]をクリックします。

(5)先ほど作成した平面の上を左クリックして下さい。

このコマンドは、クリックしたポリゴン面に「現在選択状態にある材質」を適応します。
先ほど作成した平面に、材質「上面」がポリゴンに適応され、「フライパン上面.bmp」がテクスチャとして貼られました。

ポリゴン面をペイントするようなイメージです。

3.側面のテンプレート設定

(1)次にオブジェクトレイヤーに新規レイヤーを作成して、上面図の「obj1」レイヤーを非表示にしましょう。これで編集がしやすくなります。

目のアイコンをクリックすると表示⇔非表示を切り替える事が出来ます。

(2)先ほどと同様に、左メニューの[基本図形]を使用して「obj2」レイヤーに平面を作成して下さい。

(3)[回転]ツールを使用して作成した平面をZ軸方向に90度回転します。

青色の回転ハンドルがハイライト表示された状態で[SHIFT]キーを押しながらドラッグすると、15度づつの回転になるので、６段階目で90度になります。

(4)ポリゴンを作成した直後は「上面」の材質が設定されていますが、新規材質を作成して側面図を割り当てます。

新規材質を作成し、[材質設定]で[模様]に「フライパン側面.bmp」ファイルを読み込み、[シェーダ]を[Constant]に設定します。
材質の名称は「側面」にしておきます。

(5)[材質]パネルで先ほど作成した「側面」が選択されているのを確認し、左メニューの[コマンド]→[材質]ツールで平面をクリックします。

4.テンプレートの位置調節

[オブジェクト]パネルで平面を両方表示して確認すると、位置とテクスチャの方向に問題があるので修正します。
オブジェクトの表示・非表示は、下図赤枠の目玉アイコンの部分をクリックすると切り替えられます。

(1)まず左メニューから[回転]ツールを選択し、「obj1」（上面図を表示した平面）をクリックし、選択状態にしておきます。

(2)「obj1」の緑の回転ハンドルをドラッグして「obj1」をY軸に90度回転。

(3)同様に[回転]ツールで「obj2」をクリックして選択し…

赤い回転ハンドルをドラッグしてX軸に90度回転します。

(4)続けて[移動]ツールで「obj2」の位置を調節します。X軸に-100、Y軸に+100移動させます。

左メニューから[移動]ツールを選択し、[移動]パネルでX軸に「-100」、Y軸に「100」を入力し、[OK]をクリックします。
今回のように一定量を移動させたい場合はドラッグするより、数値を入力した方が早い場合があります。

※もちろん、[移動]ツールのドラッグでも移動できます。
赤い移動ハンドル(X軸)と緑の移動ハンドル(Y軸)をそれぞれドラッグすると、位置調節できます。

(5)最終的に下図のような状態にして下さい。

5.オブジェクトレイヤーの整理

最後にオブジェクトレイヤーを一つに纏めます。

(1)[オブジェクト]パネルで「obj2」を「obj1」にドラッグ＆ドロップすると「obj2」と「obj1」がひとつに纏まります。

(2)「obj1」レイヤーをダブルクリックして、[オブジェクト設定]ダイアログから編集禁止にチェック、そして名前を「テンプレート」に変更しましょう。

このようにテンプレートを用意する事で、ファンクションキーでの視点操作にあわせて下絵を切り替える事が出来ます。
キーボードの[F1]キーを押して側面視点、[F2]キーを押して上面視点に切り替えてみて下さい。